「観客もいなくて優勝の実感が沸かなかった。次は日本一になって…」
最近7年間で4度の優勝。強さを引き出すのは毎日の練習だそうで、藤島監督は「どれだけ練習の質を高められるかを追求している。紅白戦やピッチ半面を使ったボール回しでも、Aチームがやられてしまいます。自分たちのプレーが全然できないのが試合ではなく練習なんです」と説明する。小川も「ガチで勝負してくれるBチームの存在が、自分とチームの成長につながった」と言った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で表彰式はピッチでささやかに行なわれ、優勝カップを掲げて雄たけびを上げるいつもの光景は見られなかった。須藤は「観客もいなくて優勝の実感が沸かなかった。次は日本一になってもっと喜びたい」。Jリーグ入りする前の最後の大仕事が待ち遠しそうだった。
ベスト4進出は今回で8年連続。これは全国高校選手権の出場校が現在の48校に定着した第62回大会(1983年度)以降、大宮東と武南の7年連続を更新する埼玉大会の記録となった。藤島監督が就任して14年目、本格的な強化に乗り出して13年目。短期間のうちに埼玉をリードする盟主の座に上り詰めた。
しかし埼玉の中だけで猛威を振るっているわけにはいかない。全国高校選手権の埼玉県勢は第60回大会で武南が優勝して以来、もう38大会もタイトルから遠ざかっている。柴は「監督はいつも全国優勝することを口にしています」と明かす。指揮官もそこにはずっとこだわり続け、「また埼玉スタジアムに戻って来たい」と新春の初夢に思いをはせた。
取材・文●河野 正
【選手権埼玉予選PHOTO】昌平 3-0 武蔵越生|昌平が貫禄の勝利。後半一気の3ゴールで全国切符を勝ち取る
新型コロナウイルス感染拡大の影響で表彰式はピッチでささやかに行なわれ、優勝カップを掲げて雄たけびを上げるいつもの光景は見られなかった。須藤は「観客もいなくて優勝の実感が沸かなかった。次は日本一になってもっと喜びたい」。Jリーグ入りする前の最後の大仕事が待ち遠しそうだった。
ベスト4進出は今回で8年連続。これは全国高校選手権の出場校が現在の48校に定着した第62回大会(1983年度)以降、大宮東と武南の7年連続を更新する埼玉大会の記録となった。藤島監督が就任して14年目、本格的な強化に乗り出して13年目。短期間のうちに埼玉をリードする盟主の座に上り詰めた。
しかし埼玉の中だけで猛威を振るっているわけにはいかない。全国高校選手権の埼玉県勢は第60回大会で武南が優勝して以来、もう38大会もタイトルから遠ざかっている。柴は「監督はいつも全国優勝することを口にしています」と明かす。指揮官もそこにはずっとこだわり続け、「また埼玉スタジアムに戻って来たい」と新春の初夢に思いをはせた。
取材・文●河野 正
【選手権埼玉予選PHOTO】昌平 3-0 武蔵越生|昌平が貫禄の勝利。後半一気の3ゴールで全国切符を勝ち取る