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「チームプレーを理解することはない」バルサで孤立を深めるデンベレ。クーマンの“忍耐”もそろそろ…【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年11月07日

取り巻き連中からは耳触りのいいことばかりを吹き込まれ…

 クラブ関係者は「デンベレはデンベレだ。その事実を受け止めて起用していく以外にない。デンベレはソリストなんだ。チームプレーを理解することはないよ」と見解を語る。

「テレビでそのプレーを見るのと、日々一緒に行動するのとでは全く違う。ロナルドもいまその特殊性を把握しているところだろう。彼に残された道は2つある。試合に起用しないか、デンベレの特徴を理解して最大限活用することだ」

  別の関係者は、デンベレを取り巻く取り巻き連中がもたらす悪影響を指摘する。

「正直どうすればいいか分からない。最初は笑い話で済んだけど、もうそういう次元の問題ではない。周囲の人間に甘やかされている」

 実際、3年以上の歳月が経過しても、スペイン語をほとんど話すことができず、ロッカールームでつるむのはサミュエル・ウンティティ、アントワーヌ・グリエーズマン、クレマン・ラングレといった同郷の選手ばかり。母親の言うことを聞かなくなり、意見に耳を貸すのはもっぱら代理人のムサ・シソコを始めとした取り巻き連中だ。

 彼らは「君は(キリアン)エムバペより優れた選手だ」、「君はナンバーワンだ。批判している人間は、君のことを羨ましがっているだけだよ。君はワールドチャンピオンじゃないか」と耳触りのいいことばかりを吹き込んでいるという。

 言うまでもなくクーマンの忍耐がいつまで持つのかは分からない。今夏、マンチェスター・ユナイテッドからオファーを受けた際に「俺はバルサで成功したい」と宣言したように、デンベレ自身はまだまだ諦めていない。ただ問題は周辺の理解者が確実に少なくなっていることだ。

文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
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