E・ジュニオと庄司の獲得でどう変わる?死に物狂いでJ1昇格を目指す長崎の真の狙い

カテゴリ:Jリーグ

藤原裕久

2020年11月02日

「補強でスタイルを変えているようでは…」(手倉森監督)

「補強でスタイルを変えているようでは、最後のところで苦しくなる」。手倉森監督はあくまでもチームとして戦う方針を変えてはいない。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト編集部)

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 一方、決定力不足解消の切り札として期待されるE・ジュニオは、合流して3日後の水戸ホーリーホック戦で69分から出場し、アディショナルタイムにチームの4点目となるゴールを記録。試合後の手倉森監督が、「相手との駆け引きもできて、相手を置き去りにできるタイミングを(自分の中に)持っている。ペナルティエリア内のプレーで苦手なものはないんだろうな」という能力の高さを披露してみせた。

 補強選手が合流初戦にいきなり結果を出したことで、今後の活躍への期待も大きくなっているが、手倉森監督はその活躍を喜びつつ、あくまでもチームとして戦う方針を変えてはいない。
 
「補強でスタイルを変えているようでは、最後のところで苦しくなる」

 そう語るとおり、監督の中にあるのは、補強選手へ依存するのではなく、新戦力を含めたチームとして戦うという考えだ。庄司とE・ジュニオの補強は、あくまでもチーム力を高めるための手段であり、融合する時間がない中で結果を出したE・ジュニオの活躍が呼び込む勢いと、庄司の加入で刺激されたチーム内の競争意識こそが真の狙いだ。ふたりの作った勢いと競争意識を、自分たちへの追い風に変えて、J1昇格レースの最終コーナーへ入る。それこそが今回の大型補強で長崎が目指すものである。

取材・文●藤原裕久(サッカーライター)
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