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「W杯史上最強の日本代表になれる」英国の熟練記者はそれでも森保ジャパンをポジティブに評価する

カテゴリ:日本代表

マイケル・プラストウ

2020年10月10日

2~3年前までは考えられなかった進化だ。

ミスもあったが、フルタイム出場を果たした中山。ボランチの定位置争いに名乗りを上げた。(C)JFA

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 当然、ほかにも見るべきポイントはあった。

 クラブレベルでの活動だけが日常となっていた選手たちの身体に、代表チームの仲間たちとの久々のセッションや、代表監督の考えを共有する感覚を呼び起こせただろう。さらには、欧州ベースの久保建英、中山雄太、三好康児、板倉滉、菅原由勢ら若手がベテランとプレーすることによって、各ポジションでの序列に変化を生み、争いがより活発化されたように感じる(堂安律と冨安健洋はもうベテランの側?)。

 我々は彼らがどれだけ成長したかを確認したいのだ。はたして“ポスト長谷部誠”は誰なのか。今回、橋本拳人の招集が叶わなかったのは残念なかぎりだが、ではそこに誰が台頭するのか。そういった楽しみがすべてのポジションに生まれているだろう。

 スコアレスドローという結果だが、負けなかったのだから良しとすべきだ。ベネズエラ戦のことを思えば、ずいぶんマシではないか。私があらためて感銘を受けたのは、日本代表チームのバランスの良さだ。これだけ素晴らしい欧州ベースのプレーヤーがいて、若手からベテランまで全ポジションにエキサイティングなオプションがある。2~3年前までは考えられなかった進化だ。実際にカメルーン戦で彼らは、欧州各国リーグで培った経験を随所で披露してくれた。今回はJリーグ・ベースの選手はひとりもいなかったが、いずれ「ワールドカップ史上最強の日本代表」になれるかもしれないと、期待を抱かせてくれる。

 では、個人のパフォーマンスをチェックしてみよう。

 権田修一、吉田麻也、冨安、酒井宏樹はいずれも及第点以上の出来だった。カメルーンの攻撃を跳ね返し、前線への繋ぎも申し分ない。森保監督は後半から、中盤を強化するために3バックへスイッチしたが、その意図は明確で、移行もスムーズだった。

 ボランチで先発した中山は十分に役割をこなした。自信に満ち溢れ、柴崎岳と並んでプレーしながら、90分間ハードワークを貫いてみせたのだ。攻撃にもよく関与し、ゲームを動かしていた。ボールロストやカバーリングに課題は残したものの、オールラウンドプレーヤーとしての利点を貪欲に示していただろう。彼は若い。ミスを犯したなら悔い改めて良化させればいいだけだ。森保監督が中山をフル出場させたのは、きわめて賢明な判断だったと私は思う。

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