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「W杯史上最強の日本代表になれる」英国の熟練記者はそれでも森保ジャパンをポジティブに評価する

カテゴリ:日本代表

マイケル・プラストウ

2020年10月10日

試合を引き締めたのは統率の取れたディフェンス

カメルーン戦を0-0で終えた日本代表。プラストウ記者はポジティブな進化を読み取った。(C)JFA

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 なかなか興味深いゲームだっただろう。

 日本はゲームを支配していたわけではないが、予想以上にコンディションが良かったカメルーンを向こうに回し、ゲームを支配されたわけでもなかった。両チームとも迅速で、アグレッシブで、コンパクトな中盤を維持しながら、勝利へのハードワークを怠らない。試合を引き締めたのは統率の取れたディフェンスで、終わってみれば酷いミスも超ビッグチャンスもなかった。

 ほぼ1年に渡り、集まって練習する機会がなかった。そう考えれば、日本は全体的に満足の行く出来ではなかっただろうか。選手もスタッフも、おそらくはファンも(?)。どうだろうか。久々のAマッチが、昨年11月に惨敗(1-4)を喫したベネズエラ戦のようにならなくて良かった。

 選手たちはさすがにシーズンがスタートして間もないため、よくフィットしていたと思う。一方でチームとしては前例のない1年というブランクを経て、長い療養生活からようやく退院してきたようなもの。チームとして積み重ねていた感覚を取り戻すためにはリハビリが必要だったはずだが、結果的にはさほど問題にはならなかった。そこには、選手個々のプロフェッショナルのクオリティーがあったように感じる。

 森保監督は限られた国から選手を選ばなければならず、日本(Jリーグ)自体も対象から除外された。理想とするファーストチームを形成できなかったわけで、今回の2連戦の位置づけを指揮官がどう捉えているのか、本当のところは分からない。

 もちろん、森保監督はカタール・ワールドカップ予選に向けた準備を進めている。昨年の11月からアジア全域でいっさいの予選ゲームが行なわれておらず、早くても来年の春以降の開催だ。今年の予選ゲームはすべて延期となり、ワールドカップ本大会に向けた青写真を描くのも難しい情勢である。次の公式戦がいつになるかはまだ分からず、順延された東京オリンピックのスケジュールも絡んでくるだろう。

 とはいえ、「ショー・マスト・ゴー・オン」である。ショービジネスと同じように、一度舞台の幕が上がったら最後までやり遂げなければならない。なによりもこれが、カメルーン戦の最初のポイントだ。森保監督は試合前の会見で、サポーターにエールを贈りたいと話した。もちろん選手たちに対しても同様だろう。危機的な状況下において、端的に重要なのは健康にプレーできることだ。また一緒にプレーできる、それこそがまずは、最大のポイントだったのではないだろうか。

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