大迫勇也がカメルーン戦に離脱。鈴木武蔵の起用か、あるいは…
1トップに関しては、絶対的エースの大迫勇也(ブレーメン)が新型コロナウイルスによる5日間の隔離義務が生じるため、カメルーン戦後に離脱することになった。このため、この試合の先発は確実。彼が最前線でタメを作り、攻撃にリズムを与えるというこれまで通りの役割をこなし、ゴールも奪ってくれれば理想的だ。とはいえ、今季ブレーメンでの大迫は出場時間が限定的で、FWとしての信頼を勝ち取れていないところがある。彼自身は「まだ3試合なんで、これからですし、コンディションを上げれば自然と結果はついてくる」と努めてポジティブに語っていたが、絶好調だった2019年秋時点のパフォーマンスを発揮できるとも限らない。
そこでクローズアップされるのが鈴木武蔵(ベールスホット)。この8月にベルギー移籍に踏み切ったばかりだが、すでに2得点を奪っていて調子は悪くない。大迫のように屈強なDFを背負いながらボールを収める高度なスキルはないが、フィジカルの強さとスピードは世界基準を満たしている。むしろアフリカ勢と対峙した場合には、彼のようなタイプの方が良さを発揮する可能性もある。南野とはU-17代表時代からともにプレーしていてお互いを理解し合っているのも強み。鈴木が入った攻撃陣もぜひ見てみたい。
そこでクローズアップされるのが鈴木武蔵(ベールスホット)。この8月にベルギー移籍に踏み切ったばかりだが、すでに2得点を奪っていて調子は悪くない。大迫のように屈強なDFを背負いながらボールを収める高度なスキルはないが、フィジカルの強さとスピードは世界基準を満たしている。むしろアフリカ勢と対峙した場合には、彼のようなタイプの方が良さを発揮する可能性もある。南野とはU-17代表時代からともにプレーしていてお互いを理解し合っているのも強み。鈴木が入った攻撃陣もぜひ見てみたい。
もうひとつ、南野が1トップに上がり、鎌田がトップ下に入るというプランも考えられる。これは昨年10月のタジキスタン戦(ドゥシャンベ)後半から彼らが自主的に並びを変えて奏功した形。鎌田も「1トップだけは難しい」と最前線でのプレーに窮屈さを感じているだけに、やはり南野が頂点に入った方がスムーズに回るだろう。リバプールでもフィルミーノと交代するケースのある彼なら、そのポジションでも十分戦えるはず。そのオプションにもどこかでトライすべきではないか。
いずれにしても、今回2連戦は攻撃陣の序列を改めて明確にできる千載一遇の機会。森保監督の起用と個々のパフォーマンスをしっかりと見極めたいものだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)