メッシの去就が騒がれる一方で、バルサはルイス・スアレスに戦力外通告をしたとされている。その件に関して、「彼が去るなら悲しい。長年クラブのためにしてきたことを忘れていないからね。彼の退団が、『自分も出て行こう』とメッシが決断するのに影響したかもしれない」とリバウドは話した。

「スアレス（の退団）はクラブにとって大きな損失だ。だが、代役がもっとうまくやれるように願っている。世界有数のアタッカーだから、非常に難しいだろうがね」

　地元メディアの報道では、ロナルド・クーマン新監督が短時間の電話でスアレスに戦力外を伝えたと伝えられている。

　だが、かつてバルサでクーマンとコーチと選手という間柄にあったリバウドは、「私が知る限りでは、（ニュースが）本当か疑わしい。彼は良い人で、選手の気持ちを考える、優れたコミュニケーターだからだ」と首をかしげた。

「あれだけのことを成し遂げてきたのだから、スアレスは少なくともクーマン、フロント、会長とミーティングするのがふさわしかった。報道が本当なら、違うふうにあるべきだった」
 

　古巣の現状を嘆いたリバウドは最後に、「まだカンプ・ノウで成功する力があると信じている」と、同胞であるフィリッペ・コウチーニョが、メッシやスアレスの代わりに活躍できるはずとの考えを示した。

「クーマンは来シーズン、彼に期待しているようだ。それは選手の自信にとって非常に重要だ。監督が信頼してくれていると分かっているのだからね。それに、コウチーニョは負傷から回復し、バイエルンのチャンピオンズ・リーグ優勝に貢献した。だから以前より自信があるはずだ。メッシとスアレスがいないとなった時に、コウチーニョにはバルサのキープレーヤーとなるチャンスがある」

　はたして、バルサはメッシとスアレスを切って、新たな時代への舵を切るのか。その動向には世界が注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部