テネリフェ戦の久保建英をビジャレアル番記者はどう評価した?「不甲斐ないチームとともに課題が残る。ただ…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ハビエル・マタ

2020年08月26日

攻守に求められているレベルは高い

ヘタフェ戦で先発した久保は前半の45分間プレーした。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

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 プレシーズンマッチ2試合目、ビジャレアルはスペイン時間の25日に2部のテネリフェと対戦し、不甲斐ない内容で2-3の敗北を喫した。スタメンで出場したタケ・クボもチームの低調なパフォーマンスに引きずれるようにほとんど見せ場を作ることはなく、持ち前の局面打開力を発揮することもできなかった。

 そもそもチームのチャンス自体が少なかった。タケが前を向いてドリブルで仕掛ける場面も限られ、敵陣深くまで侵入できたのも数えるほど。2度あった決定機もいずれも味方の選手と呼吸が合わず、繰り出されたパスは相手DFによってインターセプトされた。

 ビジャレアルのウナイ・エメリ監督は2日前のカルタヘナ戦(1-3)に続いて、4-4-2を採用。タケは初戦のセカンドトップではなく、右サイドで起用された。自由に動き回れる範囲は狭くなったが、マジョルカ時代に慣れ親しんだポジションでもある。

 エメリ監督は、カットインから左足でフィニッシュに持ち込む形をイメージしていたはずだ。タケの十八番であり、個人的にもセカンドトップよりもこのプレーを繰り出しやすい右サイドのほうが今の彼には合っていると考える。

【動画】久保が実戦デビューを飾ったカルタヘナ戦のハイライトはこちら
 ただ前述したように周囲のサポートが不足し、ポジション変更の効果が現れたとは言い難かった。指揮官は今後もタケをはじめとした攻撃陣が持ち味を発揮できる環境を戦術面から整備していく必要がある。2列目ならどこでもこなせるタケ向きの4-2-3-1も有力なオプションのひとつとなるはずだ。

 満足できない結果に終わったとはいえ、2試合を終えてタケのクオリティーと局面打開力は相手守備を攻略するうえでチームにとって有効な武器になる可能性は示すことはできている。もちろんまだまだ手探りの部分も多いが、いま大事なのは結果よりも内容だ。したがって2部のチームに敗れたからといって悲観する必要はどこにもないし、タケにしてもそれは同様だ。

 エメリ監督の目指すところはソリッドでコンパクトな守備をベースに、試合をコントロールするサッカーだ。そのためにはボールを失った後に即座に回収できるかも重要なポイントとなる。

 とりわけタケが入ったサイドの選手はプレスに奔走しながら、周囲とのバランスも意識して同サイドのサイドバックへのサポートもしなければならない。そのうえでマイボール時には得意のドリブルで突破口を開く働きが要求される。攻守に求められているレベルは高いが、このテネリフェ戦も教訓にして徐々に開幕へ向けて徐々に状態を上げていきたいところだ。

文●ハビエル・マタ(アス紙ビジャレアル番)
翻訳●下村正幸
 

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