上位争いに食い込む力がないわけではない。
Q3
チームの最大の強みと懸念材料は?
昨季のリーグ最少失点を築いた、中澤と栗原の両CBが中心となる伝統の堅守が最大のストロングポイントだ。もちろん、最終ラインだけでなく、中盤や前線も含め、チーム全体の守備意識の高さは特筆に値する。手薄だった両SBには比嘉、天野貴をレンタル先から呼び戻して、万全の態勢を整えられた。今季も国内屈指の守備力がベースとなるのは間違いない。
懸念材料は、やはり中村不在の影響。攻撃面の全権を握る背番号10は、献身的な守備でもチームに貢献し、精神的支柱としても代えの利かない存在である。アデミウソンという期待の新CFも、効果的なパスが来なければ非凡な能力も無駄になってしまう。序盤戦のトップ下候補となる藤本や佐藤には、これまで以上の自覚と責任感を伴ったプレーでさらなる奮起を期待したい。
また、新監督の手腕も未知数であり、こればかりはシーズンが幕を開けてみないと分からない部分は多い。ドラスティックな改革はないにせよ、継続路線を推し進めるなかで独自のカラーの味付けに失敗するようだと、苦戦を覚悟しなければならないだろう。
Q4
今季の目標は?
ACL出場権獲得
昨季は辛うじて賞金圏内の7位に付けたが、一昨季に優勝争いを演じたメンバーはほとんど残留している以上、ベテラン勢は年齢を重ねているとはいえ、上位争いに食い込む力がないわけではない。アデミウソンがどれだけ早い段階でチームにフィットできるかは不透明だが、すべての主力がコンディション万全で、仲川や中島といった将来性抜群のルーキーがブレイクできれば、「3大タイトルへの挑戦」(嘉悦代表取締役社長)も現実味を帯びてくる。幸か不幸か、本誌で特集した開幕直前大予想でも横浜は“ノーマーク”の位置付けだった。そうした立場を逆手に取り、快進撃を見せたい。
Q5
目標達成へのポイントとキーマン
キーマンは、今季の移籍マーケットではリーグ全体を見渡しても注目のひとりであるアデミウソンで決まりだろう。チームの脆弱な攻撃力をどれだけ引き上げられるかは、この21歳のブラジリアンにかかっていると言っても過言ではない。
堅牢なディフェンスでまずは失点を防ぎ、アデミウソンを軸に攻撃を展開していく。中村復帰後は攻撃面のバージョンアップに着手し、アデミウソン&ラフィーニャの2トップなど、戦術の幅を広げるオプションを模索しながら戦っていきたい。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
チームの最大の強みと懸念材料は?
昨季のリーグ最少失点を築いた、中澤と栗原の両CBが中心となる伝統の堅守が最大のストロングポイントだ。もちろん、最終ラインだけでなく、中盤や前線も含め、チーム全体の守備意識の高さは特筆に値する。手薄だった両SBには比嘉、天野貴をレンタル先から呼び戻して、万全の態勢を整えられた。今季も国内屈指の守備力がベースとなるのは間違いない。
懸念材料は、やはり中村不在の影響。攻撃面の全権を握る背番号10は、献身的な守備でもチームに貢献し、精神的支柱としても代えの利かない存在である。アデミウソンという期待の新CFも、効果的なパスが来なければ非凡な能力も無駄になってしまう。序盤戦のトップ下候補となる藤本や佐藤には、これまで以上の自覚と責任感を伴ったプレーでさらなる奮起を期待したい。
また、新監督の手腕も未知数であり、こればかりはシーズンが幕を開けてみないと分からない部分は多い。ドラスティックな改革はないにせよ、継続路線を推し進めるなかで独自のカラーの味付けに失敗するようだと、苦戦を覚悟しなければならないだろう。
Q4
今季の目標は?
ACL出場権獲得
昨季は辛うじて賞金圏内の7位に付けたが、一昨季に優勝争いを演じたメンバーはほとんど残留している以上、ベテラン勢は年齢を重ねているとはいえ、上位争いに食い込む力がないわけではない。アデミウソンがどれだけ早い段階でチームにフィットできるかは不透明だが、すべての主力がコンディション万全で、仲川や中島といった将来性抜群のルーキーがブレイクできれば、「3大タイトルへの挑戦」(嘉悦代表取締役社長)も現実味を帯びてくる。幸か不幸か、本誌で特集した開幕直前大予想でも横浜は“ノーマーク”の位置付けだった。そうした立場を逆手に取り、快進撃を見せたい。
Q5
目標達成へのポイントとキーマン
キーマンは、今季の移籍マーケットではリーグ全体を見渡しても注目のひとりであるアデミウソンで決まりだろう。チームの脆弱な攻撃力をどれだけ引き上げられるかは、この21歳のブラジリアンにかかっていると言っても過言ではない。
堅牢なディフェンスでまずは失点を防ぎ、アデミウソンを軸に攻撃を展開していく。中村復帰後は攻撃面のバージョンアップに着手し、アデミウソン&ラフィーニャの2トップなど、戦術の幅を広げるオプションを模索しながら戦っていきたい。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)