序盤は堅守速攻の色合いが濃くなる可能性も。
2004年以来の2ステージ制で開催される2015シーズンのJ1が、いよいよ3月7・8日に開幕する。果たして、開幕戦に臨む各チームの仕上がりはいかなるものか。
ここでは、昨季は7位と低迷したが、リーグ屈指の守備力を誇る横浜をクローズアップ。オフからの動向を踏まえ、今シーズンを展望する。
――◆――◆――
横浜F・マリノス
昨季リーグ成績:7位 勝点51 14勝9分11敗 37得点・29失点
Q1
オフの採点。 補強を含めたここまでの準備は100点満点で何点?
70点
レンタルバック3人、ルーキー3人という話題性の乏しい補強で新体制はスタート。戦力の上積みはほぼ期待できないなか、実戦を通じても期待を抱かせる内容をなかなか見せられずにいた。2月21日の松本とのプレシーズンマッチでは、J1初参戦のチームに0-1の敗戦を喫する始末だった。
加えて、大黒柱である中村をはじめ、CF候補のラフィーニャ、伊藤、端戸、矢島が怪我などで次々と離脱。開幕に向けて不安は大きくなるばかりだったが、クラブ側は迅速な対応を見せ、資本提携を結ぶシティ・フットボール・グループのルートを活かし、ブラジル人の若きストライカーをレンタル移籍で獲得してみせた。
名門サンパウロから引き抜いた新助っ人は、世代別のブラジル代表に選ばれるなど、“ノヴォ・ロマーリオ(新しいロマーリオ)”と称される逸材だ。ポテンシャルの高さは折り紙付きで、チームの積年の課題である得点力不足を解消してくれそうだ。
Q2
昨季から大きく変わった点は?
3シーズン続いた樋口前体制が終わり、今季からフランス人のエリク・モンバエルツ監督を招聘したが、大幅なモデルチェンジはない。基本布陣も昨季からの4-2-3-1で変わらず、中村も「ガラッと変える目的で、新監督になったとは考えていない」とし、「なにか新しいことをやるのではなく、継続して、そこに肉付けしていく感じ」と語っている。
主力の顔ぶれもほぼ同じで、Q1で記したように、CFに新戦力のアデミウソンが収まるのが唯一の変化となりそうだ。
もっとも、不動の司令塔である中村を欠く(編集部・注/左足首手術により、復帰は4~5月の見通し)序盤戦は、自慢の堅守と最前線のアデミウソンという強みを拠り所にして、堅守速攻の色合いが濃くなる可能性はあるだろう。
ここでは、昨季は7位と低迷したが、リーグ屈指の守備力を誇る横浜をクローズアップ。オフからの動向を踏まえ、今シーズンを展望する。
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横浜F・マリノス
昨季リーグ成績:7位 勝点51 14勝9分11敗 37得点・29失点
Q1
オフの採点。 補強を含めたここまでの準備は100点満点で何点?
70点
レンタルバック3人、ルーキー3人という話題性の乏しい補強で新体制はスタート。戦力の上積みはほぼ期待できないなか、実戦を通じても期待を抱かせる内容をなかなか見せられずにいた。2月21日の松本とのプレシーズンマッチでは、J1初参戦のチームに0-1の敗戦を喫する始末だった。
加えて、大黒柱である中村をはじめ、CF候補のラフィーニャ、伊藤、端戸、矢島が怪我などで次々と離脱。開幕に向けて不安は大きくなるばかりだったが、クラブ側は迅速な対応を見せ、資本提携を結ぶシティ・フットボール・グループのルートを活かし、ブラジル人の若きストライカーをレンタル移籍で獲得してみせた。
名門サンパウロから引き抜いた新助っ人は、世代別のブラジル代表に選ばれるなど、“ノヴォ・ロマーリオ(新しいロマーリオ)”と称される逸材だ。ポテンシャルの高さは折り紙付きで、チームの積年の課題である得点力不足を解消してくれそうだ。
Q2
昨季から大きく変わった点は?
3シーズン続いた樋口前体制が終わり、今季からフランス人のエリク・モンバエルツ監督を招聘したが、大幅なモデルチェンジはない。基本布陣も昨季からの4-2-3-1で変わらず、中村も「ガラッと変える目的で、新監督になったとは考えていない」とし、「なにか新しいことをやるのではなく、継続して、そこに肉付けしていく感じ」と語っている。
主力の顔ぶれもほぼ同じで、Q1で記したように、CFに新戦力のアデミウソンが収まるのが唯一の変化となりそうだ。
もっとも、不動の司令塔である中村を欠く(編集部・注/左足首手術により、復帰は4~5月の見通し)序盤戦は、自慢の堅守と最前線のアデミウソンという強みを拠り所にして、堅守速攻の色合いが濃くなる可能性はあるだろう。