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2020年の“リアル”南葛SCが追求する魅力的なサッカーと関東リーグ昇格――東大樹キャプテンが探し求める答えとは

カテゴリ:Jリーグ

伊藤 亮

2020年08月11日

「関東リーグに昇格しないと分からないのかもしれない」答えを求めて

魅力的なサッカーを展開できるメンバーが揃っていると東。今季こそは関東リーグ昇格なるか。写真:塚本凜平

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「今年で移籍してきて3年目になりますが、南葛SCに来た時から気持ちは何も変わっていなくて。どんなチームが相手だろうが圧倒したい。『南葛だから勝って当たり前でしょ』と言われるなら『当たり前だよ』と言いたい。『うち強いから当然ですよ』って言いたいんです」

 実際、南葛SCは『勝って当たり前』と見られがちだ。有能な選手が集まり、環境も整備され、メディアの注目度も高いのがその理由だが、現実は2年連続で関東リーグ昇格を逃している。その現実も、東キャプテンは受け止めている。

「勝って当然というようなゲーム展開にならない時も、この先絶対来ると思います。でも、圧倒するのは何もスコアだけではないので。例えば試合前のアップや準備段階から“あ、南葛はやっぱり違うんだな”とか“これだけやっていればそりゃ勝つよね”と思わせることも圧倒することになるはずです。逆に、そのあたりから徹底していかないと、関東リーグへの昇格はすごく難しいと感じています」

 突き動かしているのは、ある“欲”だ。
「南葛SCに来た1年目、リーグ戦は圧倒してぶっちぎって優勝して。でも関東社会人サッカー大会で東邦チタニウムに負けた。すごく悔しくて、負けた試合の映像は未だに見たくないんです。なんでダメだったのか、その答えは僕の中ではまだ見つかっていない。そして、この年関東リーグ2部に昇格したのは、うちに勝った東邦チタニウムと東京都2位だったCriacao Shinjuku。この2チームはそろって今シーズンから関東リーグ1部に昇格しました。一方、南葛SCは昨シーズンもつまずいて東京都1部のまま。この違いはなんなのだろう、とずっと考えているのですが、こちらも答えは見つかっていない。きっと関東リーグに昇格しないと、昇格した人じゃないと分からないのかもしれません。見え方がまた違ってくると思うので」

 練習が再開されて、練習試合も再開されて、最初はバラバラだった各選手のコンディションも開幕に向け整ってくる。実感するのは、やはり南葛SCの選手たちの能力は高いということ。身体が動き始めれば質の高いサッカーができる。自粛期間中に島岡健太新監督のやろうとするサッカーの理解度を深めようと努力してきたぶん、とても魅力的なサッカーができる予感がある。

 でも、それでも100%関東リーグに昇格できるとは言い切れない。もちろん勝負ごとに絶対はないので当たり前だが、心のどこかで昇格に必要なピースを探し求めている自分がいる。求めずにはいられないほど、過去2年の経験はショッキングなものだったのだ。
 
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