自分のチャンスでもパスを選択した
96年のオールスターでは、レオナルドと同じチームになった。ホテルが一緒で、そこで話をさせてもらったなかで、僕のプレーについてアドバイスをしてもらったんだよね。
「テル、君はサイドでパスをもらう際、トラップして、蹴る直前に一回触って、キック。ワン、ツー、スリーのリズムで蹴ることもあるけど、それでは遅いし、相手に読まれる。そのリズムだと、相手から寄せられるし、敵の守備陣形も整って、受け手もマークにつかれてしまう。蹴るタイミングは、ツーのほうがいい。最初のトラップで、すぐ蹴れるところにボールを置くイメージでやったほうがいいよ」
僕としては、トラップには自信があったし、状況によってはツーのタイミングでキック、そのスピード感も意識していた。ただ、マイボールにして、ルックアップして、味方がどこにいるかを確認してから蹴りたくて、そういうリズムになっていた部分はたしかにあった。蹴る直前に「チョン」と触るのも、ある意味、クセでもある。
そのクセをよく見ていてくれたんだなと思うと……素直に嬉しかった。ちなみに、そのオールスターでレオナルドが履いていたスパイクをもらったんだよね(笑)。サイズも26・5センチで一緒。もちろん、そのスパイクを履いて試合に出たよ。
僕たちのチームにはレオナルドがいて、しかもストイコビッチも! ふたりの競演に、スタンドも盛り上がりまくり。同じピッチに立てた僕としても、至福の時間だった。ドリブルで攻め上がって、シュートを打てば決められる自信があった場面でも、レオナルドへのラストパスを選択。自分のチャンスの時、普段なら絶対にしないけど、その時は引き立て役に回った。でも、レオナルドはシュートを外したけどね(笑)。
あの頃は、レオナルドやストイコビッチだけでなく、ジーコ、リネカー、リトバルスキー、スキラッチ、エムボマなど、Jリーグにはワールドクラスの助っ人が本当にたくさんいた。同じ時代に現役としてプレーできた僕にとっても、大きな財産だよ。
【PHOTO】Jリーグ歴代助っ人スーパーゴールTOP10
「テル、君はサイドでパスをもらう際、トラップして、蹴る直前に一回触って、キック。ワン、ツー、スリーのリズムで蹴ることもあるけど、それでは遅いし、相手に読まれる。そのリズムだと、相手から寄せられるし、敵の守備陣形も整って、受け手もマークにつかれてしまう。蹴るタイミングは、ツーのほうがいい。最初のトラップで、すぐ蹴れるところにボールを置くイメージでやったほうがいいよ」
僕としては、トラップには自信があったし、状況によってはツーのタイミングでキック、そのスピード感も意識していた。ただ、マイボールにして、ルックアップして、味方がどこにいるかを確認してから蹴りたくて、そういうリズムになっていた部分はたしかにあった。蹴る直前に「チョン」と触るのも、ある意味、クセでもある。
そのクセをよく見ていてくれたんだなと思うと……素直に嬉しかった。ちなみに、そのオールスターでレオナルドが履いていたスパイクをもらったんだよね(笑)。サイズも26・5センチで一緒。もちろん、そのスパイクを履いて試合に出たよ。
僕たちのチームにはレオナルドがいて、しかもストイコビッチも! ふたりの競演に、スタンドも盛り上がりまくり。同じピッチに立てた僕としても、至福の時間だった。ドリブルで攻め上がって、シュートを打てば決められる自信があった場面でも、レオナルドへのラストパスを選択。自分のチャンスの時、普段なら絶対にしないけど、その時は引き立て役に回った。でも、レオナルドはシュートを外したけどね(笑)。
あの頃は、レオナルドやストイコビッチだけでなく、ジーコ、リネカー、リトバルスキー、スキラッチ、エムボマなど、Jリーグにはワールドクラスの助っ人が本当にたくさんいた。同じ時代に現役としてプレーできた僕にとっても、大きな財産だよ。
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