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「ホンダが中心だったのは明らか。ここでは珍しい…」本田圭佑のデビュー戦をブラジル人記者はどう見たのか?【現地発】

カテゴリ:海外日本人

リカルド・セティオン

2020年03月17日

チームメイトは本田が誰よりもボールをキープできることを知っていた

猛暑のなか、前半はブランクを感じさせない動きを披露した。(C) REUTERS/AFLO

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 本田はいまだレベルの高い選手であることを、この試合で証明したのだ。

 チームメイトたちもすぐにそれを理解した。ボールが足下に来ると、とにかく本田を探した。本田を信頼していた。誰よりも長くボールをキープできることを知っていた。

 まず5分に本田は左サイドで素晴らしい動きをし、ゴール前にいたルイス・エンリケに素晴らしいパスを送った。ボタフォゴの最初のチャンスだった。

 この日のリオは37度の暑さで、審判は開始20分に、2分間の給水タイムをとった。この直後からの本田のパフォーマンスを私はとても気に入った。

 疲れが見られ、苦労しているのもわかったが、それでもゲームを組み立て、鋭い攻撃を繰り出していった。対戦相手のバング―が格下ということもあり、本田を中心にボタフォゴは試合を完全に支配していた。
 
 給水タイム明けからしばらくして、またホームチームが相手ゴールに迫る。そして、FWのラファエウ・ナバーロが倒され、PKを獲得。選手たちの誰もが、このPKを誰が蹴るべきかわかっていた。チームメイトたちは本田をペナルティースポットのへと押しやった。ポルトガル語が分からなくとも本田はその意味を理解した。

「あんたが蹴れよ!」

 バング―のGKは右に飛び、本田は左に蹴った。疑う余地もないゴール、正しいPKだった。スピードも適度、柔らかいタッチ、繊細なテクニック、完璧なシュートだった。

 その後も本田は何度か敵ゴールを脅かし、最後にシュートを放ったところで前半終了。ここまでのMVPは間違いなく本田だった。アウトゥオリはまず彼に歩み寄り、何かを言ってハグした。本田のゴールのおかげで、結果の出ていなかったボタフォゴはいま一番必要な落ち着きを取り戻した。

後半、驚いたことに、本田はまたピッチにいた。正直、後半もプレーするとは思っていなかった。4か月のブランクがあり、この暑さなのに、まだプレーを続けるのか? しかも数日前には発熱していたのではなかったのか? 

 後半が始まってすぐ、本田はまた仲間からボールをもらった。しかし、この時点ですでに前半とは違っていた。疲れが見え、暑さが彼から体力を奪っていた。前半と比べて明らかにパフォーマンスが落ちていた。

 本田のスピードや精度が落ちるのと反比例して、バング―は盛り返していった。そして58分に同点ゴール。この時、4番はすでにピッチを歩いていた。いやほとんど立ち止まっていたといっていい。

 前半に見せていたボールへの貪欲さはすっかり影を潜めていた。もう限界なのは明白だった。後半に入る前にアウトゥオリはそれに気づくべきだった。指揮官がようやくは本田をベンチに下げたのは、失点の3分後だった。

 この時、2つのことに私は注目した。
 
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