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「今世紀に輝く選手」とクロップが絶賛! バルサとマンUを“落選”した今注目のブラジル人アタッカーとは?

カテゴリ:ワールド

田嶋コウスケ

2020年03月07日

夢は「世界最高の選手になること」

衝撃だったのが、チェルシーとのダービーマッチで決めた約70メートルの独走ゴール。特別な才能とパーソナリティーの強さを見せつけた。 (C)REUTERS/AFLO

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 6歳ですぐにステップアップを果たし、コリンチャンスのフットサルチームに移籍。14歳まで在籍したこのブラジルの名門で、狭い局面でもブレないボールタッチや技術を学んだ。父ジョアオは言う。

「子供の頃のガブリエウは、(クリスチアーノ)ロナウドに憧れていた。圧倒的なスピードでドリブルを繰り出すロナウドのプレーを、息子はよく真似ていた」

 11人制のサッカーに目覚め、専念したのは15年にイトゥアーノに入団してからだ。間もなくして欧州クラブの目に留まるようになる。いちばん早くから興味を示していたのはマンチェスター・ユナイテッドで、14歳のマルチネッリをトライアルに招待している。それからの3年間で計4回のトライアルに参加したものの、マンチェスター・Uが契約を打診することは一度もなかった。

 バルセロナも関心を寄せていたクラブのひとつだ。17歳の時に練習参加を打診され、育成組織ラ・マシアにも招かれて15日間のトライアルを受けている。だが、マンチェスター・Uのときと同様に契約には至らなかった。

 大きな転機は、そのバルセロナでのトライアルからブラジルに戻ってきた直後だ。南米にスカウトを派遣し、マルチネッリの動向を追い始めていたアーセナルから「契約を考えている」と伝えられたのだ。商談はそこからとんとん拍子でまとまり、18歳になったタイミングでアーセナルと正式契約を結んだのだった。サッカーに専念できるようにと、いまではアーセナルの練習場から車で15分の距離に居を構え、両親と一緒に暮らしている。
 
 アーセナルとの契約に際し、大きな助けになったのが父親の家系だった。イタリアにルーツがあるためマルチネッリはブラジルとイタリアの二重国籍を有している。EU圏であるイタリアのパスポートがあれば、プレミアリーグに渡る際に大きなハードルになる労働ビザの取得が必要ないのだ。もしイタリアにルーツがなければ、また違う道を歩んでいた可能性もあっただろう。

「ガブリエウの夢は、世界最高の選手になることだ」

 そう胸を張るのは、父親ジョアオだ。

 欧州でプレーするフットボーラーになってほしいという父の夢を早くも実現した18歳のマルチネッリは、そのさらに先をすでに見据えている。

文●田嶋コウスケ
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月5日号より転載
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