ついに戦列に舞い戻る目途がたったようだ。マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバである。

　足首の故障を抱え、昨年12月にメスを入れたポグバは、そこから長期離脱を余儀なくされた。表向きには、術後のリハビリとコンディション調整が理由とされている。

　だが、SNSで兄弟とパーティーにふけっている様子を自ら公開するなどしていることから、一部の英国メディアでは、「怪我はすでに完治しており、欠場を続けているのは、仮病に過ぎない」とも断じられている。

　そんな状態であっても、26歳のMFの戦列復帰は、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ（CL）出場権獲得を目指すユナイテッドにとっては、小さくないプラスになるだろう。英紙『Daily Mail』によれば、現地時間３月８日に行なわれるシティとのマンチェスター・ダービーでピッチに戻る算段だという。

　しかし、フランス代表MFの復帰がチームに悪影響だと考えている人物もいる。元リバプールのレジェンド、グレアム・スーネスは、自身が解説を務める英衛星放送『Sky Sports』の番組内で、ポグバをこき下ろした。

「皮肉屋と言われてしまうかもしれないが、私は彼が休みの間に、結婚式でダンスをするのも見たし、バスケットでシュートを打つのも見た。他にも色々とね。それらを見ていると彼はユナイテッドのためになりたくないんじゃないかと思うね。だとしたら、なぜユナイテッドのためにプレーしたくないか？ 私には分からないよ。今の彼は明らかにユナイテッドのためにプレーしようとしていない」

　さらにこう皮肉を飛ばしている。

「おそらくだが、EUROに出場するために戻るんだ。賭けようか？ オッズはどれくらいになるかな」

　レアル・マドリーへの移籍やユベントス復帰など、去就に関する噂も絶えないポグバはユナイテッドへの献身性を示せるのか。戦列復帰後ののパフォーマンスは大きな注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部