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チームを救えるのは“我の強い”選手。従順なプレーヤーだけでは戦えない【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2020年03月03日

あくが強い選手は諸刃の剣

デポルティボの黄金期を支えたジャウミーニャ。(C) Getty Images

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 従順な選手だけでは、チームを円滑にダイナミックに引き回せない。反逆心というわけではないが、ピッチでひと暴れできるような選手が、大局を動かすには肝心になる。また、そうした選手を用いるだけの、リーダーの懐の深さが問われるのだ。

 逆説的に言えば、自分に従う選手だけでチームを構成するようなリーダーは、長丁場を戦い切れない。対立しながらも、その緊張感をぎりぎりで保ち、勝負をもモノにする。仲良しなだけでは、戦いの幅が狭いのだ。

 あくが強い選手。彼らは勝負どころで、誰よりも力を発揮できる。心が折れない。
諸刃の剣とも言えるだろう。

 しかし指揮官たるもの、それを上手に用いることができないと、勝利はおぼつかないのだ。

文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
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