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「無視」から「相棒」へ――メッシの信頼を掴んだグリエーズマンはクラシコで輝けるか?【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年03月01日

「アイドルなんて口にする必要はない」

マドリーとの大一番でグリエーズマン(右)は真価を発揮できるか。(C)Getty Images

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 リオネル・メッシはブラジル・ワールドカップに参加していた時、バルセロナが前線の新たなパートナーとしてルイス・スアレスを獲得することを知った。自らはアルゼンチン代表のチームメイトで親友でもあるセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)の獲得を希望しており、この知らせをメッシは驚きをもって受け止めた。

 しかもルイス・スアレスはそのW杯のイタリア戦で相手DFジョルジョ・キエッリーニに噛みついたことで4か月間の出場停止処分を受けていた。しかし処分が解けた後、徐々にプレーと態度でメッシの信頼を勝ち取っていった。その際に参考にしたのが、メッシが入団当時のネイマールに向けて送った言葉だ。

「僕のことをアイドルなんて口にする必要はない。自分のサッカーを見せればそれでいいんだ」

 それから5年近い歳月が経過し、今度はアントワーヌ・グリエーズマンが同じような試練を経てメッシの信頼を勝ち取りつつある。

 昨夏、メッシが希望していたのはネイマールの復帰だった。しかしその時点ですでに補強資金が枯渇していたバルサがさらなる大金を用意できるはずはなかった。クラブが獲得の動きを見せていたのは、“10番”の機嫌を損ねないためでもあった。メッシも後日、ネイマール復帰にまつわるそうした一連の動きについて「クラブがどこまで本気だったのか分からない」と疑問を投げかけている。
 
 バルサがネイマール復帰のための補強費を調達できなかったのは、事前にグリエーズマンの獲得に巨額の資金を投じていたからでもあった。そうした背景もあり、当初、メッシをはじめチームの重鎮選手はこのフランス人アタッカーに対し冷ややかな視線を向けていた。

 一方のグリエーズマンは、クレマン・ラングレやサミュエル・ウンティティといった同胞のフランス人選手のサポートを受けながらチームに溶け込もうとしたが、なかなか受けて入れてもらえずに時に不満をこぼすこともあった。

 しかしそれでもあきらめずに努力を続け、その姿勢はメッシの考えを変えさせるまでになった。クラブのスタッフが証言する。

「レオはシャイな人間だ。人見知りなところもある。でも一旦信頼すると、自分からも進んで話しかけるようにもなる。もともと根は優しい人間だしね」

 一方、強化部門のスタッフはグリエーズマンのタレントに着目する。

「レオが望んでいるのはチームの勝利だけだ。そのためには優秀なチームメイトの存在が不可欠であることを誰よりも知っている。その点、アントワーヌは世界でも指折りの実力者だ」
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