パリSGのサポーターは残留を歓迎
もっとも、パリSGのコアなサポーターたちにとっては、アイドルの残留は朗報だ。意見を訊くと、「カバーニが残ったって? 当たり前だろう!」と返ってきた。今後の注目は、カバーニが復調して、パリSGでの通算200ゴールを達成し(現在198点)、クラブ史上最多スコアラーにふさわしい感動のセレモニーを用意され、華々しく退団できるかどうかだ。
カバーニは、イカルディほど器用ではないが、全身全霊で守備にも貢献できる。
「モチベーションをなくしたカバーニをこんな形で引き止め、試合終盤に10分ほど投入しても、役に立たないのでは」の意見あるが、「カバーニほど模範的でプロフェッショナルな選手が、CLで活躍しようと思わないはずがない!」という声も根強い。このウルグアイ代表FWが、決定的な存在になる可能性はまだ残っている。
カバーニは、イカルディほど器用ではないが、全身全霊で守備にも貢献できる。
「モチベーションをなくしたカバーニをこんな形で引き止め、試合終盤に10分ほど投入しても、役に立たないのでは」の意見あるが、「カバーニほど模範的でプロフェッショナルな選手が、CLで活躍しようと思わないはずがない!」という声も根強い。このウルグアイ代表FWが、決定的な存在になる可能性はまだ残っている。
今シーズン前半戦のカバーニは、合計568分しかプレーしておらず(うちCLは40分)、14試合に出場して5ゴールのみ。最後のフル出場は1月5日までさかのぼり、試合勘はかなり鈍っているはずだ。
心身ともにコンディションを上げ、後半戦でどこまで活躍できるか――。「マタドール」は花道を通ってパリの舞台から降りられるだろうか。
取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI