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「我らがサムライだぞ!」恩師ハリルが激怒した、マルセイユ酒井宏樹への猛バッシング。サポーターの想いは…【現地発】

カテゴリ:海外日本人

結城麻里

2020年02月01日

指揮官の酒井評は?

酒井を庇うコメントを発したのが元日本代表監督のハリルホジッチだ。 (C) Getty Images

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 そんななかヴィラス・ボアス監督は1月27日の定例記者会見で酒井について質問され、このように返答している。

「今の彼に足りないのは(負傷で戦線離脱しているフロリアン・)トバンとの関係性だと思う。実際彼も私にそう言った。トバンとの連係に代わるものを、我々はまだ見つけ出せていないのかもしれない」

 それでも、憤激を隠さなかったのは、元日本代表監督ヴァイド・ハリルホジッチだ。

 地元紙『La Provence』に登場した“コーチ・ヴァイド”(フランスでの愛称)は、「いくらサカイだって常にトップ・コンディションでいることはできない。資金もかけさせずにやってきてクラブに多くをもたらしたんだぞ。ただ、マシンじゃないのだから、スピードが落ちることだってある。彼のような人間を非難するなんて反吐がでる!」とヴァイド節でぶちまけ、酒井ファンの喝采を浴びた。

 そして、SNSでも、激励の声は続いている。

「フランスでこれほど真面目でこれほど心優しい選手が一人だけいるとしたら、それがまさにヒロキ・サカイだ」
「(批判するにしても)絶対に彼じゃないだろ!! サカイはトップもトップ(最高も最高)、頼れる男、最初の1分から最後の1分まで全てを出し切る男だぞ」
「いまの選手たちを批判するなんて、気が狂ってなきゃ、できないよ」

 もっとも、妬みを買った可能性も否定はできない。酒井は2019年のマルセイユ最優秀選手に選出された。こうした報奨と喜悦の後にこそ、実は落とし穴が待っている。本人は変わらなくても、周囲の目が変わるからだ。メディアはより厳しく一挙手一投足を観察しはじめめ、チームメイト、監督、ファンからの要求はさらに高くなる。「成功の代償」と呼ばれるものである。

 酒井はファンの激励に応えて、ここからレジリアンスを発揮しなければならないだろう。

 現チームは攻撃面の創造性に欠けており、ディミトリー・パイエットがいなければ(いても)機能していない状況だ。ダリオ・ベネデットもフィットしないまま苦戦し、ヴァレール・ジェルマンもゴールできずにいる。

 ならば、どう攻撃を作るかを考えるしかない。トバンがいなくてもどうゴールにつなげるか。どうチームを勝たせるか。司令塔やゴールゲッターになることはできなくても、酒井の果敢な動きと判断とビジョンから何かを創り出すのだ。ヴィラス・ボアス監督が言いたいのも、そこではないだろうか。
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