「どこのチームに行ってもないこと」選手権の注目”静学”松村を陰ながら支える2年生SB

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年01月11日

「僕の第一の役割」は…

松村優太(10番)の後ろにピタリとついてくる田邉秀斗(4番)。写真:徳原隆元

画像を見る


「2年生でこれだけ多くの役割をやらせてもらっているのは、僕にとって物凄くいい経験をさせてもらっていると感じています。それに松村さんのようなトップレベルの選手とコンビを組めることは、どこのチームに行ってもないことなので、そこは感謝しかありません。距離感を保つのが大変ですが、目の前に学ぶべき存在が常にいることは本当に幸せなことで、松村さんの抜き方とかタイミング、コースどりをゲーム中で体感させてもらっているので、一番吸収しやすいと思っていますし、自分にとって大きなプラスしかありません」

 今大会で勝ち進むということは、それだけ最高のお手本と一緒にプレーし、学べる機会が伸びるということ。ここまで来たのだから、最長となる1月13日まで貪欲に学び、成長につなげていくつもりだ。

「準決勝でも松村さんがのびのびとプレーできるようにすることが僕の第一の役割。矢板中央は長いボールが入ってきますが、そこで僕が下がってしまうと、右サイドの良さがなくなってしまうので、より献身的にプレーしたい。僕の持ち味である上下動を出したいと思います」

 陰ながら支える存在だが、そこには大きな輝きがある。初めての埼玉スタジアムの大舞台でも彼は頭をフル回転させながら献身的に走り続ける。もう1試合、大事な機会を掴み取るために。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【関連記事】
【選手権準決勝プレビュー】静岡学園×矢板中央|攻撃力で24年ぶりの優勝に王手か、ハイプレスで三度目の正直なるか?
【選手権準決勝プレビュー】青森山田×帝京長岡|攻撃力は五分。より一層のハードワークで主導権を握るのはどちらか
「『絶対にタイトル獲るよ』って思ってない」個性派集団を率いる静岡学園の川口修監督の真意とは――【選手権】
「いずれヨーロッパには出たい!」静岡学園の“和製アザール”松村優太が語った理想像と壮大な野望【選手権】
「大人のサッカーをやってる」静岡学園の圧巻のゴールショーにレジェンドOBの“キング・カズ”も感嘆!【選手権】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2026年1月1日号
    12月18日(木)発売
    [特集]
    2026北中米ワールドカップ
    選手名鑑&出場国ガイド
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ