「どこのチームに行ってもないこと」選手権の注目”静学”松村を陰ながら支える2年生SB

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年01月11日

「将来的にCBをやるためにプレーの幅を広げさせたい」

準決勝までの4試合全てで先発フル出場を続ける田邉秀斗。写真:田中研治

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「松村さんには『遠慮無く仕掛けてください』という思いでプレーしています」

 1995年度以来、実に23年ぶりの準決勝進出を果たした静岡学園の最注目選手と言えば、鹿島アントラーズに内定している右サイドハーフの松村優太(3年)だが、彼の後方には注目すべき1人の選手の存在がある。

 2年生の右サイドバック・田邉秀斗。冒頭の言葉を口にした人物だ。180cmの高さを誇り、両足を使った正確なボールタッチと抜群のスピードを持つ来季の注目株。もともとセントラルポジションだったが、昨年5月に川口修監督は「将来的にCBをやるためにプレーの幅を広げさせたい」と左サイドバックに起用。選手権予選前には右サイドバックにコンバートされ、松村の後ろのポジションを託された。

「あの松村さんのスピードについていけるサイドバックは僕しかいないとも思っているので、そこは自信を持っています」と語るように、ずば抜けたアジリティーとスピード、圧倒的なテクニックを駆使して、どんどん仕掛けていく松村に対し、彼は距離感を意識しながら高速サポート。

 オーバーラップで追い越したり、インナーラップで折り返しを受けられるポジションに入ったりする一方で、松村がドリブルで左サイドまで持ち込んだ時は、中に絞ってアンカーの藤田悠介(3年)のラインまで上がり、カウンターをケア。常に頭を回転させながら、運動量とインテンシティーを落とさずにプレーする。松村が輝けば輝くほど、彼の負荷は大きくなる。だが、彼はそれを喜びに感じている。
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