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「正直、トンデモないプレッシャーでした」真のユース年代日本一の称号を掴んだ青森山田、その10番・主将という重圧

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2019年12月16日

「前までは自分が求めているものを押し付けるというか、余裕がなくなってしまっていた」

ゴールこそなかったが、武田は青森山田の攻撃を牽引。中盤のつなぎ役として効果を発揮した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 プレミアEASTの前半戦はチームが好調だったが、3回戦で敗れたインターハイ以降、青森山田は5試合勝ちなしと大きく足踏み。しかも自身はU-18日本代表としてU-19アジア選手権予選参加のため、一時チームを離れることとなった。

 だが、U-18日本代表活動に参加する直前に黒田剛監督と正木昌宣コーチに呼ばれ、こう言われたという。
「もっと楽にやれ。キャプテンだけど全員の責任を背負っているわけではないし、チームメイト全員をもっと信じろ」

 この言葉で武田は救われた。
「前までは自分が求めているものを押し付けるというか、余裕がなくなってしまっていたけど、それが良くないことに気づいた。精神的に楽になった」

 そう気づいた武田のプレーには輝きが戻ってきた。

 前線では攻守両面で躍動感が増し、「自分のミスや周りのミスにイライラしなくなった。自分のプレーに集中してチームのためにやれている」と、献身的なプレーと集中力が続くようになった。それはU-19アジア選手権予選でも、その後のプレミアEASTでも、そしてこのファイナルでも如実に出ていた。

 これで残すところは選手権だけとなった。初戦の相手は米子北。そして、その先には全国屈指の実力者が揃う激戦ゾーンだが、間違いなく青森山田は優勝候補筆頭であり、武田はそのチームの10番、キャプテンである。もう余分なプレッシャーは背負っていない。『真のユース年代日本一』は、好調のエースが率いて二冠を目指す。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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