「正直、トンデモないプレッシャーでした」真のユース年代日本一の称号を掴んだ青森山田、その10番・主将という重圧

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2019年12月16日

浦和入団内定の武田英寿が苦しんで勝ち取ったもの

青森山田が3年ぶり2度目の高円宮杯ファイナル制覇。一度は2点リードを追いつかれながら、粘る名古屋を振り切った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 高円宮杯ファイナル。日本クラブユース選手権とJユースカップを制し、ハイレベルな力を有していた名古屋グランパスU-18との一戦で、青森山田は壮絶な打ち合いを制して3−2の勝利を掴み取った。

 一度は前半で2-0と突き放した青森山田は、後半立ち上がりに名古屋FWの村上千歩に2ゴールを決められ、同点に追いつかれてしまう。嫌な雰囲気が漂ったが、相手の同点弾からわずか3分後、1年生MF松木玖生が鮮やかな切り返しから勝ち越し弾。勝負をものにした。

 試合後のセレモニーで10番を背負う浦和入団内定のMF武田英寿は、キャプテンとしてトロフィーを受け取ると、チームメイトとともに喜びを爆発させた。

 一方で、武田自身は、個人の出来に物足りなさも残ったようだ。今季、プレミアリーグEASTでチームを優勝に導くことができたが、得点王争いは最後の最後で柏レイソルU-18のFW奥田陽琉に1点差でひっくり返されて、12ゴールの2位に終わった。そしてこの試合もノーゴール。試合後には「ゴールを獲りたかった。ゴール前に行ける回数を増やせればよかった」と反省の弁を述べた。

 しかし、この試合で彼はボールの中継地、収まる場所として青森山田の攻撃において効力を発揮していた。27分には縦パスを受けると、素早く松木に繋いでカウンターの起点となり、44分にはGK佐藤史騎からのロングフィードを鮮やかなトラップで前を向いて仕掛け、絶好の位置でFKを獲得。後半は目立つプレーこそできなかったが、押し込まれる展開で前線からの守備とセカンドボールの回収に尽力。87分までプレーし続けた。

「苦しい時も調子がいい時もみんなで声を掛け合ってできたことが大きいと思う。それがこのチームの強さだと思う」

 王者の10番であり、キャプテン。この誇りは持っている。なぜならば青森山田の10番、キャプテンの重責はとてつもないプレッシャーと戦わないといけないからだ。10番でキャプテンといえば、日本代表の柴崎岳が象徴的で、10番で言えばこれまで神谷優太、高橋壱晟、郷家友太、檀崎竜孔と4年連続でプロに進み、武田を含めると5年連続となる。

「正直、トンデモないプレッシャーでした。試合に勝てないと『全部僕のせいだ』と思っていました。そう思うのは成長につながるのですが、背負い過ぎてしまっていた部分がありました」
 

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