鳥栖U-18をプレミア初昇格に導く!起死回生の同点弾に秘められた松岡大起の「人間性」

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2019年12月16日

田中監督がプレーオフでの起用に踏み切った理由は…

3度目の挑戦でプレミアリーグ初昇格を果たした鳥栖U-18。写真:松尾祐希

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 プレミアリーグ初昇格へ――。松岡はU-18の試合から離れても、責任を全うするためにプレーオフへ出るつもりで準備をしてきた。

「自分はプレーオフのピッチに立つことを考えていた。チームにどういう選手がいて、どうプレーするのか。そこを把握していれば、一緒にやった時にやりやすくなる。U−18のサッカーを見ておくことも自分の成長につながると感じていたので、見学をしながらアドバイスもしていました」

 トップの練習が終わると、夕方からU-18の活動に参加。疲労などもあってボールは一緒に蹴れないが、仲間のサポートに徹した。水を用意し、ボール拾いに精を出す。松岡の行動はチームメイトの心に響き、ピッチに立たずとも絶大の信頼を集めた。

 とはいえ、試合に出られるかは自身の意思だけで決められないし、そもそもプリンスリーグ九州に一度も出場していない選手がピッチに立つ難しさもある。松岡の起用でチーム力がプラスに作用する一方で、弾き出される者が出てしまう。コンビネーションの不安もあるし、急に戻ってきたことで不協和音が生まれるかもしれない。

 それでも田中智宗監督がプレーオフでの起用に踏み切ったのは、仲間に受け入れられる人間性があったからだ。
 

今年6月に開催されたトゥーロン国際大会に“飛び級”で招集されるなど松岡は充実した一年を送った。写真:松尾祐希

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 チームメイトの誰に聞いても、松岡の評判はポジティブなものばかりだった。

「メンバーから漏れるやつが出るけど、松岡大起という人間性が認められているからこそ、すぐに溶け込める。寮で寝食を共にしているし、全員が仲間と認め合っている」(秀島)

「大起の性格は真面目で、サッカーにひたむきに向き合っている。チームに急に入って来ても、自分たちが信頼をしているのでやりにくさはなかった」(本田)

 本来はトップチームのJ1残留が確定次第、U-18に合流する予定だった。だが、最終節までもつれたため、チームに加わったのは先週末の月曜日。限られた時間で調整し、昇格が決まる大一番では今季初めてプレーしたと思えない抜群の連係を見せた。そうした信頼関係があったからこそ、重圧を跳ね除けて同点弾を奪えたのだろう。

 松岡は3度目の挑戦でつかんだプレミアリーグ昇格を置き土産に、来季から正式にトップチームの一員になる。

「一緒にトップに昇格する4人とクラブを背負い、さらにチームを良くするために頑張りたい」

 背番号8は重荷を降ろし、新たなチャレンジに向けて走り出す。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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