偉大な記録の更新を視野に入れている
レバンドフスキは、現地誌『SportBild』のインタビューに対し、好調の秘訣をこう語っていた。
「この調子を作り上げるためにすごくハードにトレーニングをしてきた。今は、全部がうまくいっているし、コンディションもいい。だが、ここで安心したりはしない。もっと良くなりたい。
今のようにコンディションとメンタルとのバランスが取れていれば、このままゴールを重ねていくことができる。シーズンが始まる前からイメージしていた通りにできているよ。そして、高いレベルの中でももっと成長し、これまでできなかったことに挑戦していきたいと思っているんだ」
ここまでの好調ぶりとなると、比較対象はレジェント級の選手になってくる。ドイツサッカー界で点取り屋といえば、やはり”爆撃機”の異名を取るゲルト・ミュラーの名前をあげないわけにはいかない。
伝説が生まれたのが71-72シーズン。ゲルト・ミュラーはシーズン40ゴールを達成した。これは別次元の記録だと誰もが思っていた。バイエルン代表取締役のカールハインツ・ルンメニゲも「ゲルト・ミュラーの記録は永遠に不滅なものだと思っていた」と語った。
「だが、レバンドフスキは本当にその限界に近づくことができるかもしれない、最初の選手ではないかと思うのだ」
「この調子を作り上げるためにすごくハードにトレーニングをしてきた。今は、全部がうまくいっているし、コンディションもいい。だが、ここで安心したりはしない。もっと良くなりたい。
今のようにコンディションとメンタルとのバランスが取れていれば、このままゴールを重ねていくことができる。シーズンが始まる前からイメージしていた通りにできているよ。そして、高いレベルの中でももっと成長し、これまでできなかったことに挑戦していきたいと思っているんだ」
ここまでの好調ぶりとなると、比較対象はレジェント級の選手になってくる。ドイツサッカー界で点取り屋といえば、やはり”爆撃機”の異名を取るゲルト・ミュラーの名前をあげないわけにはいかない。
伝説が生まれたのが71-72シーズン。ゲルト・ミュラーはシーズン40ゴールを達成した。これは別次元の記録だと誰もが思っていた。バイエルン代表取締役のカールハインツ・ルンメニゲも「ゲルト・ミュラーの記録は永遠に不滅なものだと思っていた」と語った。
「だが、レバンドフスキは本当にその限界に近づくことができるかもしれない、最初の選手ではないかと思うのだ」
そんなレバンドフスキが唯一苦手としているのが、前節で対戦したデュッセルドルフだった。ドルトムント時代を含め過去5試合に出場しているが、まだ一度も得点をあげたことがない。
デュッセルドルフのベテランDFアダム・ボジェクは「チームとしてのブロックで守らないと。今季彼の得点率は抜けているよ。DFだけではなく、チーム全体で取り組む課題だ。マンツーマンでぎりぎりまで厳しく守らなければならない」とマッチプランを明かしていた。
結果、試合は4-0でバイエルンの勝利。ただし、レバンドフスキの得点はなく、リーグでの連続ゴールの記録は途絶えた。
とはいえ、偉大な選手の記録が紡がれようとしていることは間違いない。リーグ、そしてCL得点王も現実的な目標であり、生けるレジェンドとなりつつあるレバンドフスキの活躍に、注目が集まる。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかのきちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中。