対戦した長谷部誠も驚嘆! ブンデス首位のボルシアMGの快進撃は、マルコ・ローゼが持ち込んだ“レッドブル・スタイル”に有り!【現地発】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2019年11月10日

第10節を終えてリーグ単独首位に

ELでローマを破った後、マルキュス・テュラム(右)を称えるマルコ・ローゼ(中央)。チームの雰囲気も非常に良いようだ。 (C) Getty Images

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 勝点5ポイント差で9チームがしのぎを削っている混戦のブンデスリーガ上位陣。そんななか、バイエルンやドルトムント、RBライプツィヒなどの強豪を押しのけて単独首位に立っているのが、ボルシアMGだ。

 これまでのスタイルは、技巧派の選手をFWに起用し、コンビネーションプレーから、非常にキレイなサッカーをする点を高く評価されていた。しかし、激しいプレスを受けるととたんに脆さを見せた。そんなチームに、ダイナミックさと、逞しさを植え付けたのが、レッドブル・ザルツブルクから移ってきたマルコ・ローゼ監督だ。過去2年間は南野拓実と共に過ごしていた、43歳の新鋭指揮官だ。

 技術スキルの高い選手を優先して起用していることは以前から変わらないが、しっかりと走れる、戦える選手を重用している。簡単にボールを渡さず、ラインを突破させない。

“ローゼサッカー”でカギとなるアンカーの位置には、スイス代表のデニス・ザカリアが起用され、最終ラインの前で守備のフィルターとして、そして攻撃時にはボールを的確に前に運ぶ起点として機能している。ローゼも「ザカリアなしは考えられないほどチームにとって重要な存在」と絶大な信頼を寄せている。

 ボルシアMGの布陣は、ダイアモンドの4-4-2と、ワイドFWを置いた4-3-3を柔軟に併用しながら、同じ選手起用、同じ配置からもバリエーションに富んだプレーを可能にしている。ビルドアップからの展開、ボール奪取後のショートカウンター。右からセンターからそして左から。タイミングと状況を見計らって、選手がどんどん飛び出してくる。

 高いインテンシティー、高精度のプレスも見逃せない。インサイドハーフのふたりはどんどん前に出ていき、相手を追い込んでいく。数的有利でないとボールを奪えないという事態が明らかに減った。ファールが少なく、時に淡泊さを感じさせた昨季までのボルシアMGとは異なる。ボールをカットするのではない。根こそぎ奪い取るというくらいの迫力を見せている。

 ローゼがザルツブルクで培ってきた、ハイプレス、ハイスピード、ハイテンポなサッカーが見事に披露されているのだ。
 

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