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「彼が勝点1ポイントを持ち去った」堅守は健在、代表復帰待望論も! マッツ・フンメルスは、いったい何が凄いのか?【現地発】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2019年11月02日

シャルケの番記者も脱帽の出来

ルールダービーで最後の砦として奮闘したフンメルス(右)。 (C) Getty Images

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 マッツ・フンメルスの守備は何がすごいのか。読みがいい、ポジショニングが巧み、そう言われていることが多い。

 実際に、相手チームの動きを観察しながら、パスやドリブルが来るところを察知し、そこへ誘いこむようにわざとスペースを少し開けるようにしている。相手は狙い通りのパスコース、ドリブルのコースができているように錯覚する。

「ここを突破すれば、もうゴール前だ」

 アタッカーが飛び込んできた次の瞬間、フンメルスがすっとそのコースに顔を出し、ボールを奪い去っていくのだ。そのタイミングの測り方、寄せるスピードも素晴らしい。もし、相手がそこへの選択肢を取らなかったとしても、常に次、そしてその次へのイメージを持っているので、すぐに対応することができる。

 1試合を通じて相手に押し込まれたドルトムント対シャルケとのルールダービー(10月25日第9節)でも、最後の砦として立ちふさがり、チームを何度も救った。この日、ドルトムントの動きは良くはなかった。相手のプレスに翻弄され、前線へボールを運べない。いやな形でボールを失うと、シャルケはすぐに裏のスペースを攻略しようとスピードに乗った攻撃を狙ってくる。

 だが、フンメルスが相手の位置をスキャンし続け、パスが出てくるタイミング、時にはパスが出てくる前に動き出してインターセプトをしていく。試合後のミックスゾーンで、シャルケの番記者が「正直、今日はフンメルス一人のために勝点1ポイントを持ち帰らせてしまうことになってしまった」と語っていたのが、なんとも印象的だった。

 83分、ペナルティエリア内でシャルケのアミンヌ・アリットがボールを持ち、シュートに持ち込もうとしたが、フンメルスが素晴らしいタイミングでアタックしてクリア。一歩間違えばPKをとられる危険があるシーンだ。

 だが、身体を入れるタイミングが抜群で、確実にボールにだけタックルをしかけた。ボールがある位置に足を出せば交わされる。優れた守備者は次にボールが移ってくるところへスムーズに体を動かすことができるのだ。
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