“ポンテ・ライン”が結果に結びつかない現状
思い返せば、浦和の2度に渡るアジア制覇の時には、常に傑出した個の能力を有した助っ人外国人がいた。2007年であれば、ロブソン・ポンテとワシントン。2017年はラファエル・シルバだ。
そんな彼らと比べても、ファブリシオとエヴェルトン、それからベンチで戦況を見守っていたマウリシオとメンバーから外れたマルティノスは、明らかに実力で見劣ってしまう。ましてや、アル・ヒラルの3人とはかなりのクオリティーに差があったのは、言うまでもない。
もちろん、全責任が助っ人選手にあったなどと言うつもりはない。だが、本来チームのクオリティーを高め、欠点を補うべき存在である彼らが、アル・ヒラルの3人は対照的にまったくと言っていいほど存在感を発揮できなかったことが、完敗の主因の一つになったのは、間違いないだろう。
そんな彼らと比べても、ファブリシオとエヴェルトン、それからベンチで戦況を見守っていたマウリシオとメンバーから外れたマルティノスは、明らかに実力で見劣ってしまう。ましてや、アル・ヒラルの3人とはかなりのクオリティーに差があったのは、言うまでもない。
もちろん、全責任が助っ人選手にあったなどと言うつもりはない。だが、本来チームのクオリティーを高め、欠点を補うべき存在である彼らが、アル・ヒラルの3人は対照的にまったくと言っていいほど存在感を発揮できなかったことが、完敗の主因の一つになったのは、間違いないだろう。
近年の浦和は、クラブOBのポンテ氏がゼネラル・ディレクターを務めるポルティモネンセから3シーズン連続で助っ人を補強している。だが、そのパイプが結果に結びついていない以上は、違う路線に舵を切る必要性があるのではないだろうか。
それは結果論ではないかという意見もあるだろう。だが、試合後の取材で、「チームとして、外国籍選手の枠っていうのを上手く使って、強化していく必要性が今後あるのかなと思います」と語った槙野の言葉からも、再び世界へ羽ばたくために、浦和は来るオフシーズンに実力派助っ人を迎え入れる必要があると、筆者は考える。
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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