【川崎】“紙一重の勝負”でなぜ勝ち切れるのか――示唆に富む谷口彰悟の見解

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年11月10日

「熱くなりすぎず、冷静にいなしたりもできている」

盤石のクロス対応など、鹿島の攻撃をことごとく撥ね返した谷口。先を読んだクレバーな守備も光った。写真:徳原隆元

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 たしかに、鹿島に勝点3が転がりこんでもおかしくない試合だった。ただ、そんな“紙一重の勝負”を勝ち切れる強さが、今の川崎には間違いなくある。

「なんていうんだろうな……もちろん、ここからリーグ戦にかける想いもありますし、ルヴァンも制覇して、そういう決勝戦のような、“勝たないといけない”という勝負強さは、だいぶ身についてきていると思います。それを今日の試合でも、ある程度、証明できた。そこへの取り組みは、今年1年だけでなく、常にやってきていることなので。それが実を結びつつあるのかなと思います」(谷口)

 紙一重の差で相手を上回る勝負強さ。谷口は「言葉で説明するのはなかなか難しい」とは言うものの、その見解は実に興味深く、示唆に富むものだ。

「ここは逃してはいけないポイントだとか、そういったところを一人ひとりが分かってきているのかなとは、試合をしていても感じますね。今日もすごく球際に行ったりとか。でも、熱くなりすぎず、冷静にいなしたりもできている。頭はクールにというか。本当に細かい部分の積み重ねで、そういう戦いを続けてきて、それがだいぶ形になってきていると思います」

 シーズンは残り3節。首位FC東京との勝点差(5)と、消化試合がひとつ多いことを考えると、3連覇は相当に難しいミッションではある。ただ、チームは一歩一歩、着実に成長し、揺るぎない強さ手にしている。それを強く印象づける鹿島戦の勝利だった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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