【浦和】アジア制覇のキーマンは、J1デビューしたての第2GK?福島春樹が抱く覚悟

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年11月02日

「間違いなく僕の人生で一番大きな試合だった」

鹿島戦でベンチに入った西川からは「頑張れ。俺が全力でサポートしてやる」と背中を押されたという。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 手応えと悔しさが入り混じった感覚を抱いているのは、その後のコメントからもうかがえる。

「間違いなく僕の人生で一番大きな試合だったし、それを体験できたのは、すごく大きなこと。ただ負けてしまったことがすべてだと思っている。チームの一員なので、ポイントを取れなかったのはすごく悔しさがあります。ただ僕もこれくらいできるんだぞと証明できたと思うし、またよりチームの層の厚さを示せたのかなと思います」

 もっとも、1週間後には、さらなる大舞台が待っている。敵地サウジアラビアでの第1戦だ。敗れた鹿島戦の借りを返したいという気持ちもあるのだろう、福島は「当然アル・ヒラル戦を想定して僕を使ってくれたと思うし、この経験をアル・ヒラル戦に活かさないといけない。そこは責任を持ってプレーしたいなと思います」と覚悟を強めている。
 
 もちろん常に気持ちの準備は怠らなかった。「出るとすれば、周くんが怪我するか出場停止になる場面しかない、と言ったらあれだけど、そういうことを考えながらやっていた。逆に怪我していきなり出されるよりも、時間があったので、今日みたいな経験もできたし、ポジティブに捉えて次につなげたい」

 大きな転機にもなり得るチャンスを迎えている福島は、自らの価値を証明できるか。「ゼロに抑えて試合に勝つというのが、セカンドレグへの大きなアドバンテージになる」――第1レグの失点を抑えるうえで重要なこの第2GKが、アジア制覇へのキーマンと言っても過言ではない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

【鹿島 1ー0 浦和 PHOTO】セルジーニョの復帰決勝弾で鹿島が浦和を撃破!
【関連記事】
【浦和|採点&寸評】鹿島の勝負強さに屈する…退席処分の大槻監督は厳しく採点
【鹿島|採点&寸評】浦和との接戦制して首位堅持。決勝点を挙げたアタッカーを最高評価に
「組長大反省ね」大槻毅監督の一発退場に浦和ファンも騒然!一方で敗戦にもポジティブな評価を寄せられたのは…
鹿島が首位の座を守るウノゼロ勝利! 途中出場のセルジーニョの決勝弾で浦和を撃破!
Jリーグが達成間近の記録を発表!浦和DFの岩波拓也や神戸FWの田中順也が記録に王手

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ