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【東京五輪世代の最新序列】ブラジル撃破でポジション争いの構図は?A代表の堂安、久保も一番手ではない!?

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2019年10月16日

U-20世代が熾烈な争いを繰り広げる右WB。ボランチは二番手争いが混沌

ボランチはブラジル戦で2ゴールを挙げた田中が二番手争いで一歩リードか。(C) Getty Images

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【ウイングバック(右)】
○橋岡大樹(浦和)
○菅原由勢(AZ/オランダ)
△藤谷 壮(神戸)
△長沼洋一(岐阜)

◎=レギュラー候補 ○=有力 △=バックアッパー


 U-20世代が熾烈なポジション争いを繰り広げている。9月の北中米遠征でこのポジションを務めた橋岡は、浦和でも同ポジションを務め、プレーのクオリティを高めている。一方、急激な追い上げを見せているのが、菅原だ。オランダのAZでは右サイドバックを務め、ヨーロッパリーグでマンチェスター・ユナイテッドと対戦するなど、貴重な経験を積んでいる。

 今遠征では橋岡がU-22ブラジル代表戦でスタメンを飾ったが、甲乙つけがたいというのが正直なところ。攻撃力なら藤谷、長沼も負けていないが、藤谷は神戸で出場機会を掴めていない。長沼は愛媛で出場経験を積んでいるが、いかんせんJ2リーグ。やはり、J1やオランダで出場機会を増やす若いふたりに分があると言えるだろう。


【ウイングバック(左)】
◎杉岡大暉(湘南)
○遠藤渓太(横浜)
○菅 大輝(札幌)
△川井 歩(山口)

◎=レギュラー候補 ○=有力 △=バックアッパー


 今や湘南で不動のレギュラーを務め、守備面での計算の立つ杉岡が、一番手なのは間違いない。ただし、遠藤が杉岡に劣っているかというと、そんなことはない。左サイドバックが本職の杉岡に対して、遠藤の本職は左ウイング。つまり、彼らのチョイスはチーム戦術に依るところが大きいのだ。

 菅も本来は攻撃的なアタッカーだったが、札幌で同ポジョションに起用され、守備力を高めてきた。一方、川井は今回、負傷した遠藤に代わって追加で招集された。U-20サンパウロとの練習試合では右ウイングバックとして先発したが、本職は右サイド。今後の招集では右アウトサイドで起用されるかもしれない。
 

【ボランチ】
◎中山雄太(ズウォーレ/オランダ)
○田中 碧(川崎)
△田中駿汰(大阪体育大)
△齊藤未月(湘南)
△松本泰志(広島)
△渡辺皓太(横浜)

◎=レギュラー候補 ○=有力 △=バックアッパー


 このチームのキャプテンであり、コパ・アメリカにも参加した中山が、レギュラー格なのは間違いない。所属のズウォーレではリーグ戦2試合の出場に留まっているが、これは怪我の影響があってのこと。今後ポジションを奪い返す可能性は低くない。

 パートナーとして急浮上したのは、田中碧だ。6月のトゥーロン国際で初選出されると、今回のU-22ブラジル代表戦では2ゴールと存在感を一気に強めた。

 二番手、三番手は混沌とした争いになっている。今遠征に参加した田中駿と渡辺皓は負傷のためにU-22ブラジル代表戦を欠場し、アピールできなかった。これまでボランチの争いでリードしてきた松本は、広島でポジションを失った状態だ。となると、今回は未選出だが、湘南で確固たる地位を築く齊藤が一歩リードか。
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