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鹿島内定の尚志高エースが刺激を受けた上田綺世からの一言。福島の雄は今冬こそ4強の壁を乗り越えられるか?

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2019年09月23日

「あそこで自分が4点取れていれば勝てた」

染野は今夏、入団が内定している鹿島の練習に参加。そこでFW上田綺世に言われた言葉に刺激を受けたという。写真:松尾祐希

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 悔しさを抱えながら、以降は治療に励んで回復。「インターハイが終わってからスタメンに戻って、だんだんフル出場できるようになってきた。その過程はうまく調整できた。怪我もありますけど、チームのために今後もうまくやっていきたい」と、本人も手応えを感じている。市立船橋戦では接触プレーで同じ箇所を痛めたため、大事を取って途中交代となったのは気掛かりだが、状態は上がってきた。実際に前節の鹿島アントラーズユース戦ではチームを勝利に導く2ゴールを奪取。身体のキレも上がり、ゴールへの欲も以前よりも増した。その背景には8月中旬に鹿島の練習に参加し、上田綺世から刺激を受けた点が大きい。

「昨年の選手権で自分が準決勝でハットトリックをしたけど、負けてしまった。その場面について話をして、『あそこで自分が4点取れていれば勝てた』と言われたんです。実際にその通りだなと思ったし、自分が4点取れていれば、尚志が勝てていたと思うのでそこが自分と違う」

 一足早くJの舞台で活躍する点取り屋の言葉は染野の心をくすぐった。

「アントラーズの練習に参加した時も、綺世君が点を取っているのを見て、もっと自分も取らないといけないというのを感じた。そこは競争の世界なので、自分ももっとアピールしないといけない。それは尚志でも変わらないので、心掛けています」

 いかにチームを勝たせられるか――。上田の貪欲な姿勢は染野を一回り逞しくさせた。
 
 また、染野という選手の影響力は単純にピッチ上だけにとどまらない。あとに続く、下級生の成長に繋がっているからだ。その代表格が2年生FWの阿部要門。185センチの体躯を生かしたボールキープとパンチの効いたシュートが持ち味の有望株は、今夏のインターハイを通じて急成長を遂げた。6試合で3得点を奪い、一気にレギュラー争いに食い込むだけではなく、今ではJクラブの練習に参加するまでになった。そうした活躍は染野なくして語れない。普段のトレーニングから学び、エースの怪我で巡ってきた出番を確実に生かしたからだ。

「唯月君はすべてにおいて違う。身体も強いし、ゴールに対する意欲やシュートセンス、決定力もあって、ヘディングも打点が高い。参考にしないといけないし、身近にいることが自分の成長に大きくつながっている。自分はたまにしかできていないけど、唯月君は相手をブロックして前に入られないようにして懐で収める。そこは参考にしている」(阿部)
 
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