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急増する若手の海外移籍。タレント流出によるJリーグ人気低迷を防ぐ鍵は「帰還」と「輸入」

カテゴリ:Jリーグ

後藤健生

2019年09月24日

気軽に戻って来られる環境作りが必要

今夏、約9億円の移籍金でオランダの強豪に渡った堂安。もし、この金額がG大阪に入っていれば…。(C) Getty Images

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 有望な若手の海外移籍は、Jリーグの立場から見れば「タレントの流出」ということになる。若いスター候補が次々と引き抜かれていったのでは、Jリーグ人気も頭打ちだ。
 
 そうした状況を打破するためには、まず海外へ出ていった代表クラスの日本人選手が、気軽に戻って来られる環境を整えることだ。スター選手の帰還となれば話題性も大きい。
 
 海外から戻って来ると「失敗」と見なすような風潮があるが、それはおかしい。アンドレス・イニエスタとダビド・ビジャを並べても簡単に勝てないことから分かるように、Jリーグのレベルはそれほど低いものではないからだ。もちろん、プレミアリーグやラ・リーガなどとは比較にならないが、Jリーグは欧州の中堅国のリーグと比べても遜色がない。
 
 それと同時に、日本人選手の流出を補うようなハイレベルな外国籍選手の“輸入”を増やしたい。Jリーグで世界のトップと日常的に対戦できるとなれば、無理に海外を目指す必要もなくなる。

 もちろん、有能な外国籍選手を獲得するには資金が必要だ。そのためにも、日本人選手の海外移籍によって、Jクラブに十分な移籍金が入るような工夫をすべきだろう。

 この夏には堂安律が、フローニンヘンから強豪PSVアイントホーフェンに移籍したが、その移籍金は750万ユーロ、およそ9億円だ。もし、この金額がガンバ大阪に入っていれば、彼らも思い切った投資ができたはずだ。将来は、日本人選手の市場価値がさらに上がって、欧州のビッグクラブに直接移籍するようになり、高額の移籍金がJクラブの懐に入る状況になってほしいものだ。
 
取材・文●後藤健生(サッカージャーナリスト)

※『サッカーダイジェスト9月26日号』より転載
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