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急増する若手の海外移籍。タレント流出によるJリーグ人気低迷を防ぐ鍵は「帰還」と「輸入」

カテゴリ:Jリーグ

後藤健生

2019年09月24日

“代表強化”のためにも若手の国外挑戦は歓迎すべき

今回の9月シリーズに招集された日本代表は23人中19人が海外組。欧州での経験が代表強化にもつながるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 今年の夏の移籍市場は、国内移籍も海外移籍も例年になく活発で、あまり実績のない若手も次々と海を渡っていった。
 
 U-20ワールドカップやトゥーロン国際大会、コパ・アメリカなどを見ても、日本の若い世代の能力は着実に上がっている。単にテクニックがあるだけでなく、相手を見て駆け引きをしながら戦うことができる選手が増えている。
 
 若手の海外移籍が増えたのも、そうした成長を欧州のクラブが評価してくれたからなのだろう。
 
 国内でのパラグアイ戦とカタール・ワールドカップのアジア2次予選、ミャンマーとの初戦に向けて招集された日本代表は、23人中なんと19人が「海外組」だった。
 
 ホームゲームの場合、海外組は日本までの長距離移動を強いられるため、コンディション調整が難しい。それでも長期的に見れば、欧州クラブでの経験が選手たちを大きく育てるのだから、「代表強化」という観点からも、若手の海外移籍は基本的には歓迎すべきことだ。ただ、手放しで喜んでばかりもいられない。大きな問題点は、出場機会を失うリスクがあることだ。試合に出ていないと選手の能力は明らかに低下する。そうした事態を防ぐには、契約前にそのクラブがどんなサッカーを目指しているのか、自分のスタイルに合っているのかをよく見極めるしかない。
 
 最近はオランダやベルギーに移籍する選手が多い。イングランドやスペインなどに比べて、日本人がすぐに活躍しやすい環境があるからだろう。ただ、これらの国のリーグは基
本的には育成のためのリーグであり、レベルもそれほど高くない。
 
 例えばベルギー。代表チームはFIFAランキング1位の座を守っているが、代表クラスのほとんどはプレミアリーグなど国外でプレーしており、国内組は皆無に近い。ベルギー・リーグの各クラブにとっては、若手の個性を伸ばして国外のビッグクラブに売り込むことが、最大の目的なのだ。ベルギーに渡った日本人選手も、なるべく早くこの国から卒業し、欧州の主要リーグを目指すべきだ。いつまでもベルギーに留まっていたのでは、成功とは言えない。
 
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