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悪くない久保建英の選択――ビッグクラブでプレーする“ストレス”は半端ではない【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年09月02日

今夏にマドリーに移籍したヨビッチも…

久保と時同じくしてマドリーに加入したヨビッチ。ここまでは本領を発揮できていない。(C)Getty Images

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 例えば、マドリーは今シーズン、フランクフルトのセルビア代表FW、ルカ・ヨビッチを獲得した。ヨビッチは昨シーズン、ブンデスリーガで得点ランク3位、ヨーロッパリーグでも得点ランク2位だった。堂々たる記録と言える。
 
 しかしこの程度、マドリーにおいては珍しくもない。このチームで認められるストライカーは、CLで得点王になるクリスチアーノ・ロナウドのようなスターが標準。ヨビッチはプレシーズンマッチで不調を極めるなど、結果を残すには時間がかかるかもしれない。
 
 ビッグクラブでプレーした選手は、勝負に対して傑出した力を身につけられるのだろう。勝利のメンタルというのか。それを武器に、どのクラブでもやっていける。
 
 事実、クロアチア代表MFのマテオ・コバチッチはマドリーで「途中出場選手」の域を出なかったが、昨シーズンは移籍したチェルシーでは主力として活躍している。ヨーロッパリーグ優勝など躍進に貢献。今シーズンも不動の存在となっている。
 
 そう考えると、18歳の久保建英はとてつもないクラブに入ったもので、まずは1部マジョルカで挑戦するというのは、悪い選択ではないはずだ。
 
文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
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