自陣ペナルティエリア内でも慌てることなくボールを動かし主導権を譲らない試合も
例えば、23節・町田戦(〇3-0)の小西雄大が決めた3得点目につながる一連の流れは、今季の狙いを象徴する場面だった。また、積み上げとともにボールロストも減少。28節・福岡戦(〇1-0)は追加点こそ生まれなかったが、終盤の試合運びは安心して観ていられるものがあった。
翌節の29節・琉球戦(〇6-1)の終盤も、自陣ペナルティエリア内でも慌てることなくボールを動かして主導権を譲らなかった。もちろん、26節・新潟戦(●0-4)、27節・甲府戦(●0-2)のように最終的に上位を争うであろうライバル相手に0ポイントというシビアに結果を受け止めなければいけない試合があったのも事実。そう考えると、課題も伸び代もまだまだ残されている。
だからこそ、最後の最後まで成長を続けられるかどうか。そして、勝負の『ラスト10』。昇格、残留。それぞれのチームが、それぞれの理由でプレッシャーを感じる最終局面。「勝たなければならない」という精神状態の相手に対し、鍛錬したビルドアップで裏返していけるかどうかが徳島の鍵になっていくはずだ。
取材・文●柏原 敏(フリーライター)
だからこそ、最後の最後まで成長を続けられるかどうか。そして、勝負の『ラスト10』。昇格、残留。それぞれのチームが、それぞれの理由でプレッシャーを感じる最終局面。「勝たなければならない」という精神状態の相手に対し、鍛錬したビルドアップで裏返していけるかどうかが徳島の鍵になっていくはずだ。
取材・文●柏原 敏(フリーライター)