バルサ退団後のキャリアは?
当時のバルサは、クラブ史上最高とも言える黄金期。膝に爆弾を抱えた若手が居場所を見出すのは、あまりに困難だった。トップチームではまったく出番が与えられず、24歳の時にやむなく退団を決意。新天地として選んだのはクラブ・ブルージュだった。
都落ちである。しかし、このベルギーの名門でついに輝きを放つ。4シーズン半、主力として活躍し、2014-2015シーズンにはリーグのMVPに選ばれてもいる。その後、「まったく環境に馴染めなかった」というメキシコのクルス・アスルでの1年を経て、トロントFCへ。これが大正解で、攻撃の中心としてクラブを初のMLS制覇に導くのだ。
都落ちである。しかし、このベルギーの名門でついに輝きを放つ。4シーズン半、主力として活躍し、2014-2015シーズンにはリーグのMVPに選ばれてもいる。その後、「まったく環境に馴染めなかった」というメキシコのクルス・アスルでの1年を経て、トロントFCへ。これが大正解で、攻撃の中心としてクラブを初のMLS制覇に導くのだ。
今年1月にカタールのアル・アラビに籍を移したV・バスケスは、入団会見で次のように語っている(シーズン終了後に同じカタールのウム・サラルへ移籍)。
「これまでプレーしてきたどのクラブでも、自分のスタイルを貫くことで存在価値を示してきた。ここでもやることに変わりはない」
もちろん、当初の期待値を考えれば、辿ってきたキャリアは随分と物足りないものになってしまった。かつてのライバル、メッシはもはや雲の上の存在だ。ただ、大怪我を経験しながらも、腐ることなく真摯にサッカー人生を歩んでいるその姿は、華やかな舞台でプレーすることだけが成功ではないと語っているようだ。
文●下村正幸
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年3月7日号より転載
「これまでプレーしてきたどのクラブでも、自分のスタイルを貫くことで存在価値を示してきた。ここでもやることに変わりはない」
もちろん、当初の期待値を考えれば、辿ってきたキャリアは随分と物足りないものになってしまった。かつてのライバル、メッシはもはや雲の上の存在だ。ただ、大怪我を経験しながらも、腐ることなく真摯にサッカー人生を歩んでいるその姿は、華やかな舞台でプレーすることだけが成功ではないと語っているようだ。
文●下村正幸
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年3月7日号より転載