当初は大学進学の予定だったが…
リーグを代表する2クラブとの戦いの中で存在感を発揮した藤井だが、実は当初は大学へ進む予定だった。しかし、テストで不合格となり、第一志望への進学は叶わず。その後にトップ昇格が発表されるという、異例な形でのプロ入りとなったのである。
同じ名古屋のCBで主将である丸山祐市も一般就職からプロ入りに転向したことは有名な話だ。“先輩”のこの話は本人も認知しており、「人生は何があるか分からないですね」と笑う。
ここまで来たからには主座を取り、チームの中で突き抜ける存在となる――。今の藤井にはその思いが強い。満員に近いホーム・豊田スタジアムで強豪と渡り合った経験もそうだが、その背景には下部組織の仲間の存在が大きい。同期の菅原由勢はこの夏、渡蘭し開幕戦でゴールを決め、U-18の後輩たちは圧倒的な強さを見せてクラブユースで頂点に立った。
同じ名古屋のCBで主将である丸山祐市も一般就職からプロ入りに転向したことは有名な話だ。“先輩”のこの話は本人も認知しており、「人生は何があるか分からないですね」と笑う。
ここまで来たからには主座を取り、チームの中で突き抜ける存在となる――。今の藤井にはその思いが強い。満員に近いホーム・豊田スタジアムで強豪と渡り合った経験もそうだが、その背景には下部組織の仲間の存在が大きい。同期の菅原由勢はこの夏、渡蘭し開幕戦でゴールを決め、U-18の後輩たちは圧倒的な強さを見せてクラブユースで頂点に立った。
「(菅原)由勢からもクラブユースで優勝したメンバーからも刺激を受けているので。その中で自分が名古屋グランパスのトップチームで活躍すること、で周りにも刺激を与えることもできる。もっともっとこれから上を目指していきたいです」
あと2週間もすれば絶対的存在である主将・丸山が復帰する見込みであり、こからが藤井にとって本当の勝負になる。率直に言えば、この牙城を崩すのは相当に難しいだろう。ただ、先発出場を果たし成功体験を掴んだこの2試合が、彼とクラブの未来を明るく照らしたことは間違いない。
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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