10戦未勝利の名古屋を救った和泉竜司。苦しんだ末に奪った意地の2ゴール

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年08月11日

素晴らしい2得点をマーク

チームを11試合ぶりの勝利に導いた和泉。サポーターと喜びをともにした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J122節]名古屋3-0川崎/8月10日/豊田
 
 リーグ戦で10戦未勝利と苦しんでいた名古屋を救ったのは、生え抜きの和泉竜司だった。
 
  J1の22節、川崎とホームで対戦した名古屋は3-0の快勝。その立役者になったのが和泉だった。
 
 11分、CKの流れから吉田豊が放ったミドルシュートをGKの前で頭で巧みにコースを変えて2試合連続の先制ゴールを奪うと、18分にはガブリエル・シャビエルからのパスを相手エリア内左で受け、迫って来た車屋紳太郎を上手くかわして右足でシュート。プロでは初となるマルチゴールを挙げ、64分にはチーム3点目の起点にもなった。
 
 この約3か月、勝ち星から見放され、厳しい戦いが続いたチームで、2016年に明治大から入団してプロ4年目、所属歴では上から3番目となった和泉は、中心選手としての責任からだろう、厳しい言葉を投げかけるシーンが見て取れた。
 
 完敗となった19節のC大阪戦後には「個人的にもハードワークや闘う姿勢というところで相手に負けていたのかなと感じます。勝つためにはキツイ時間をチーム一丸となって越えなくてはいけません。細かい部分をチームとしてやっていくところもありますが、まずはひとりのプロとして、また代表して試合に出ている身として勝ちたいという想いを示さなくてはいけません」とコメント。
 
 さらに2試合連続で後半アディショナルタイムに同点に追い付かれた21節の浦和戦後には「終了間際という失点をしてはいけない時間帯でまた決められてしまった。なんていうんですかね、勝負に対する……想いが足りないというか……。誰がというわけではなくてチーム全体で、そこはもう一回考えたいです。戦い方を含めて、試合の終わらせ方も修正したいです」と心の内を口にした。
 
 言葉の数々から察するに、悩み苦しんだ日々であったはずだ。それでも和泉は誰よりも身体を張り、チームのために戦ってきた。
 
 それが結果として表われたのだから、喜びもひとしおだろう。元来“風間サッカー”を象徴するように、繊細なトラップと相手を外す巧みな動きは光っていた。ただ、ここ2試合で3ゴールと、得点力も増したことで、ひとつレベルアップもした印象だ。
 
「点は取れたのは良かったですが、チームが勝てたのが一番良かったです」
 
 試合後にそう語った姿からは、名古屋を引っ張ろうとの強い覚悟が感じられた。サッカー選手、そして人間としても成長を続ける男が、今後、チームにどんな変化をもたらしてくれるのか注目だ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェストの編集部)

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