前節のG大阪戦でのアデミウソンとのマッチアップが良い経験に
[J1リーグ22節]名古屋3-0川崎/8月10日/豊田スタジアム
42,000人の観衆の前で、名古屋は実に11試合ぶりの勝利を手にした。大観衆を前に2連覇中の王者・川崎から3-0という完勝を収めたことは、沈みかけたチームの再浮上の起点として申し分ないと言えるだろう。
和泉竜司と前田直輝という名古屋が誇る日本人アタッカーが結果を残したこともさることながら、チームの未来を考えた中でもう一つ大きなトピックが挙げられる。下部組織出身の18歳、藤井陽也の台頭だ。
2節前のG大阪戦でリーグ戦デビューを果たした若きCBはこの日、小林悠やレアンドロ・ダミアンらリーグを代表するアタッカー陣に対して一歩も引くことなく、堂々かつ冷静沈着なプレーを完遂した。幾度も最終ラインと駆け引きをして裏を取ろうとする小林から目を逸らさず付いていき、強さが売りのレアンドロ・ダミアンに対しても行くべきところと行かないところの判断を瞬時に下して遂行する。マッチアップした両者に対して決定機を作らせることもなければ、攻撃面では細かなポジション取りでボランチや両サイドバックのパスコースを作り、ゲームを落ち着かせた。
「小林選手は細かい動き出しをずっとしていて。ただ、中盤のところで自分たちがしっかりプレッシャーをかけられていたのでパスを出されるシーンも少なかったですし、あまり怖さはなかったです。ただ、ああいうところで前を向かれてタイミング良く走られると危ないシーンも出てくると思うので。もっともっとポジショニングであったり駆け引きというのはやっていかないとこの先は通用しないなと。レアンドロ・ダミアン選手もフィジカルが強くてヘディングもある選手で、クロス対応でまだまだマークが甘いときもありますし、空中戦でも負けていたところもあるので。これからもっと積み上げていきたいなと思います」
味方のサポートもたたえながら控え目に自身の出来についてこう語るが、若さゆえに勢いだけでなくベテラン選手のような落ち着きある駆け引きを見せた裏には、前の試合の経験が大きかったようだ。
42,000人の観衆の前で、名古屋は実に11試合ぶりの勝利を手にした。大観衆を前に2連覇中の王者・川崎から3-0という完勝を収めたことは、沈みかけたチームの再浮上の起点として申し分ないと言えるだろう。
和泉竜司と前田直輝という名古屋が誇る日本人アタッカーが結果を残したこともさることながら、チームの未来を考えた中でもう一つ大きなトピックが挙げられる。下部組織出身の18歳、藤井陽也の台頭だ。
2節前のG大阪戦でリーグ戦デビューを果たした若きCBはこの日、小林悠やレアンドロ・ダミアンらリーグを代表するアタッカー陣に対して一歩も引くことなく、堂々かつ冷静沈着なプレーを完遂した。幾度も最終ラインと駆け引きをして裏を取ろうとする小林から目を逸らさず付いていき、強さが売りのレアンドロ・ダミアンに対しても行くべきところと行かないところの判断を瞬時に下して遂行する。マッチアップした両者に対して決定機を作らせることもなければ、攻撃面では細かなポジション取りでボランチや両サイドバックのパスコースを作り、ゲームを落ち着かせた。
「小林選手は細かい動き出しをずっとしていて。ただ、中盤のところで自分たちがしっかりプレッシャーをかけられていたのでパスを出されるシーンも少なかったですし、あまり怖さはなかったです。ただ、ああいうところで前を向かれてタイミング良く走られると危ないシーンも出てくると思うので。もっともっとポジショニングであったり駆け引きというのはやっていかないとこの先は通用しないなと。レアンドロ・ダミアン選手もフィジカルが強くてヘディングもある選手で、クロス対応でまだまだマークが甘いときもありますし、空中戦でも負けていたところもあるので。これからもっと積み上げていきたいなと思います」
味方のサポートもたたえながら控え目に自身の出来についてこう語るが、若さゆえに勢いだけでなくベテラン選手のような落ち着きある駆け引きを見せた裏には、前の試合の経験が大きかったようだ。
前述したG大阪との試合では同い年の中村敬斗(この試合を最後に渡蘭)との1対1をほぼ全てシャットアウトし、2点目の中継点となるなど存在感を見せた一方、アデミウソンに対する間合いの詰め方での判断ミスもありピンチを招くこともあった。ただ、この試合ではそのようなヒヤヒヤさせる場面はなし。
「ああいうミスを次に生かさないと意味がない。公式戦の場でミスもあったけど、次に繋げることができたので、そこは続けていきたいなと思います」
本人がこう言うように“前回の教訓を活かした”形となったが、10戦勝ちなしというチーム状況と対峙した相手を考えれば、やってのけた仕事はこの単純な言葉にとどまるものではない。