J１リーグは８月10日、各地で22節の７試合を開催。豊田スタジアムでは、名古屋グランパス対川崎フロンターレの一戦が行なわれ、名古屋が３対０で11試合ぶりの勝利を収めた。

　名古屋の風間八宏監督が古巣・川崎との対戦となった“風間ダービー”は、10戦未勝利で苦境に立たされている名古屋が立ち上がりから躍動する。11分にはセットプレーの流れから、DF吉田豊がこぼれ球に反応。ミドルシュートを放つと、前に残っていたMF和泉竜司が頭で触り、そのままゴールに吸い込まれネットを揺らす。名古屋が先制する。

　その７分後の18分、名古屋は敵陣に押し込むと、ガブリエル・シャビエルからのパスを受けた和泉が右足を振り抜く。鋭いシュートが川崎DF陣の間を抜けてネットに突き刺さった。和泉の２ゴールで、名古屋が川崎を相手に２点のリードを奪う。

　前半を２点リードで折り返した名古屋は、後半も堅実な守備をベースに要所でカウンターからゴールを狙っていく。64分には左サイドを切り込んだ吉田の折り返しに前田直輝が合わせ、３点目をゲット。前田の３試合連続ゴールで川崎を突き放す。

　川崎は後半、攻勢を強め反撃ムードを高めたもののチャンスを活かせず、80分には谷口彰悟が２枚目のイエローカードを受け退場処分となってしまう。
 
 
【名古屋 ３－０ 川﨑】熱帯夜での戦いを名古屋が制し、11試合ぶり勝利！！ホームで３発快勝！！
 
【和泉竜司 PHOTO】ホームで躍動し２ゴールの大活躍！11戦ぶりの勝利に大きく貢献！！
 

　結局、試合は３対０のままタイムアップ。名古屋が川崎を下して、11試合ぶりの勝利を挙げた。名古屋は勝点を30として９位に浮上した。一方の川崎は勝点を積み上げられず同39にとどまり、この日勝利したFC東京と勝点９差となった。ここ３試合で１分け２敗と足踏みが続いており、３連覇へ暗雲が漂っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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