クラブの豹変にネイマールは激怒
タイムリミットまであと1年。パリSGは手取りで5000万ユーロ(約63億円)を上回るフットボール史上最高の年俸を提示することで何としても引き留めたい意向だ。そこで大きなネックとなるのが、UEFAが導入しているファイナンシャル・フェアプレーの存在だ。
すでにUEFAはパリSGに対してニ度にわたって調査を実施しており、現在も厳しい監視の目を光らせている。クラブを取り巻く厳しい状況は、アブドゥ・ディアロ、パブロ・サラビア、アンデル・エレーラ、ミチェル・バッカーといった地味さが否めない今夏の新戦力の顔ぶれにも表われている。
エムバペの契約延長オペレーションに投じなければならない莫大な金額を考えれば、より抜本的に支出を見直す必要がある。そしてパリSGが達した結論は周知の通り。そう、現在手取りで4000万ユーロ(約50億円)近くの年俸を払っているネイマールの放出である。
このクラブの態度の豹変にネイマールは怒りを爆発させた。プロジェクトの目玉として最高級の待遇で迎えられた17年夏からわずか2年で、その座から引き降ろすと宣告されたのだ。代理人も務める父親のネイマール・シニアはクラブ上層部に対して、「息子は裏切られたと感じている」と強く糾弾したという。この夏、ネイマールがあからさまに移籍を志願しているのは、そうしたクラブの方針の変化への不満の表われでもあったわけだ。
喧嘩別れだろうと何だろうと、パリSGとネイマールは袂を分かつ以外に選択肢は残されていない。しかし、双方にとって大きな誤算は、受け入れ先探しに苦戦していることだ。スペイン、イタリア、イングランドの欧州中のビッグクラブに代理人を通じて売り込みをかけているが、ここまで色よい返事を得たのはバルサのみ。このカタルーニャのクラブはすでに今夏に見積もっていた補強に使用可能な資金を使い果たしており、金庫にほとんど現金は残されていない。
すでにUEFAはパリSGに対してニ度にわたって調査を実施しており、現在も厳しい監視の目を光らせている。クラブを取り巻く厳しい状況は、アブドゥ・ディアロ、パブロ・サラビア、アンデル・エレーラ、ミチェル・バッカーといった地味さが否めない今夏の新戦力の顔ぶれにも表われている。
エムバペの契約延長オペレーションに投じなければならない莫大な金額を考えれば、より抜本的に支出を見直す必要がある。そしてパリSGが達した結論は周知の通り。そう、現在手取りで4000万ユーロ(約50億円)近くの年俸を払っているネイマールの放出である。
このクラブの態度の豹変にネイマールは怒りを爆発させた。プロジェクトの目玉として最高級の待遇で迎えられた17年夏からわずか2年で、その座から引き降ろすと宣告されたのだ。代理人も務める父親のネイマール・シニアはクラブ上層部に対して、「息子は裏切られたと感じている」と強く糾弾したという。この夏、ネイマールがあからさまに移籍を志願しているのは、そうしたクラブの方針の変化への不満の表われでもあったわけだ。
喧嘩別れだろうと何だろうと、パリSGとネイマールは袂を分かつ以外に選択肢は残されていない。しかし、双方にとって大きな誤算は、受け入れ先探しに苦戦していることだ。スペイン、イタリア、イングランドの欧州中のビッグクラブに代理人を通じて売り込みをかけているが、ここまで色よい返事を得たのはバルサのみ。このカタルーニャのクラブはすでに今夏に見積もっていた補強に使用可能な資金を使い果たしており、金庫にほとんど現金は残されていない。
そうした事情を知るパリSGのレオナルドSDは、フィリッペ・コウチーニョ、イバン・ラキティッチ、ウスマンヌ・デンベレといった選手との交換トレード案を進言し、バルサも乗り気であるが、肝心の上長に当たるカタール王族から了承を得ることができていない。パリSG、そしてカタール王族にとって、2年前に移籍金のレコードを更新する2億2200万ユーロ(約277億円)の大規模投資をして獲得したクラックを、トレードで安易に放出することは自らのメンツに関わってくるからだ。
彼らが引き換えに要求している金額は1億8000万ユーロ(約225億円)以上。ただ買い手がつかず、現在の混乱した状況をこれ以上長引かせれば、現場の人間をますます疲弊させることになりかねない。そうした様々な方面から板挟みにあっているレオナルドは、このオペレーションから自ら手を引くことも頭によぎったという。
彼らが引き換えに要求している金額は1億8000万ユーロ(約225億円)以上。ただ買い手がつかず、現在の混乱した状況をこれ以上長引かせれば、現場の人間をますます疲弊させることになりかねない。そうした様々な方面から板挟みにあっているレオナルドは、このオペレーションから自ら手を引くことも頭によぎったという。