泥沼の4連敗&8戦未勝利。自信を失った風間グランパスは復活できるのか

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年07月14日

まずは根本的な部分に立ち返りたい

序盤戦は好調だった名古屋。タレントの質は本来は高い。(C)SOCCER DIGEST

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 自分たちの進むべき道がこれで良いのかと少しでも疑問を感じれば、持てる力のすべてを発揮し辛くなる。サッカーはメンタルのスポーツだと言われるが、それほど“気持ち”の部分が大切だということだ。
 
 その点、和泉は「これを糧にし、続けていくことが大事です。下を向いていても仕方ないので、前を向いて、勝つことは簡単ではないですが、勝つためになにが必要なのかをチームで話し合っていきたいです」と力強く語る。
 
 ボランチのエドゥアルド・ネットも「自分たちのなかでしっかりやり切らないといけません。そうするために一人ひとりが考えるべきです」と話し、「自分たちがミスをして相手に上回られた」と肩を落とした同じくボランチのジョアン・シミッチも「勝つこと。それしかないです」とチームとしての自信回復の道を探る。
 
「一人ひとりの能力はほかのチームに負けているとは思いません」(和泉)との言葉通り、タレントの質はリーグでも上位レベルだ。それは今季の序盤戦で証明している。そしてボールを支配してゲームをも支配する魅惑的なサッカーという目指すべきスタイルも固まっている。
 
 ただし今は、難しいことを考えずに個々が自らの力を示すことに専念すべきではないのか。1対1の攻防では負けない、ボールを奪われれば取り返す、相手よりも走り切る――当たり前のことを当たり前に全員がやり続ける。
 
 袋小路にはまっているように感じる名古屋が、苦境を抜け出すためには、まずは根本的な部分に立ち返る必要があるはずだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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