チェルシーでの失敗を繰り返さないためには…
そうしたクラブカルチャーレベルの「革命」を前提とするならば、噂に挙がった候補の中でグアルディオラに次いで親和性が高いのはサッリだろう。デシャンやジャルディム、そしてモウリーニョはアッレーグリと同タイプであり、S・インザーギやミハイロビッチは現在のユーベにとって物足りない。
サッリのサッカーは、戦術的な約束事が多く、選手に自由な発想よりもタスクの厳格な遂行を求める。チェルシーでは途中から選手が指示に耳を貸さなくなり、ナポリ時代のような緻密な連携による組織的なメカニズムが十分に機能しなくなって、エデン・アザールを筆頭とするワールドクラスの個人能力で帳尻を合わせたような部分があった。
ユーベでそれを繰り返さないためには、まずチームが新監督のサッカー観、戦術を納得して受け入れ、100%遂行することが不可欠だ。サッリにとってはそれが最初のハードルになるだろう。
文:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年7月4日号から転載
サッリのサッカーは、戦術的な約束事が多く、選手に自由な発想よりもタスクの厳格な遂行を求める。チェルシーでは途中から選手が指示に耳を貸さなくなり、ナポリ時代のような緻密な連携による組織的なメカニズムが十分に機能しなくなって、エデン・アザールを筆頭とするワールドクラスの個人能力で帳尻を合わせたような部分があった。
ユーベでそれを繰り返さないためには、まずチームが新監督のサッカー観、戦術を納得して受け入れ、100%遂行することが不可欠だ。サッリにとってはそれが最初のハードルになるだろう。
文:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年7月4日号から転載