【現地発】「神」の名を持つ22歳がブラジルの救世主となるか――

カテゴリ:国際大会

石川聡

2019年07月06日

ライバルであるアグエロの目の前で…

シティではアグエロ(左)に陰に隠れ、出場時間もゴール数も激減した。(C)Getty Images

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 もうひとつ、アルゼンチン戦でモチベーションを上げる要因があったとしたら、やはりシティのチームメイトで、ポジションを争うライバルでもあるセルヒオ・アグエロとの対戦だろう。プレミアリーグで連覇を達成したシティにあって、エースストライカーといえば、2014-15年シーズン以来、プレミアリーグで常に20ゴール以上を挙げているこの先達だ。

 一方、18-19シーズンのG・ジェズスは、前シーズンと同じ29試合に出場したが、先発出場は19から8、得点は13から7とそれぞれ減少。ショッキングなワールドカップ後のシーズンで、貢献度では9歳年上のアルゼンチン代表FWに到底及ばなかった。

 キックオフ直前、両チームが握手を交わす際に、そのアグエロと抱擁したセレソンの9番には期するものがあったに違いない。
 
 南米サッカー連盟(CONMEBOL)公式サイトによれば、「決めたから言うわけじゃないけど、ゴールの予感があった」と語ったというG・ジェズス。すっかり自信を取り戻した感がある。

 ペルーとの決勝で、再び“啓示”が下り、その才能を遺憾なく発揮できるのか。リシャルリソンがおたふくかぜと診断され、ウィリアンが準決勝で負った怪我でファイナルを欠場する可能性が高いなど、攻撃陣の台所事情は苦しい。

“神”の名を持つストライカーへの期待と責任は、ますます大きくなっている。

取材・文●石川聡
 
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