東京五輪の布陣はどうなる? コパ3戦を通じて見えた必須の縦軸は冨安、柴崎、そして…

カテゴリ:日本代表

加部 究

2019年06月26日

久保との相性を見ても中島のオーバーエイジ招集は視野に入るか

エクアドル戦ではゴールを決め、攻撃能力の高さを示した中島。果たして、東京五輪への出場はあるか? (C) REUTERS/AFLO

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 一方で不可思議だったのが、直前のキリンカップで慌ただしく3バックを試しながら、コパ3戦をすべて4バックで戦ったことだ。結局3バックはワールドカップ予選を睨むオプションで、どうやら東京五輪の4バック採用は動きそうもない。ところが現状では日本全体を見渡してもサイドバックの選択肢が限られている。今回左は杉岡大暉が3戦ともフル出場し、なんとか定着させたいという指揮官の想いが滲み出た。一方右は橋岡大樹の復帰待ちなのだろうが、両サイドともに代えが効かない状況なのを考えると、OAで室屋成の起用は考えておくべきかもしれない(理想は酒井宏樹だが、さすがに招集が難しい)。
 
 2列目に最も人材が豊富なのは通常通りだ。年齢枠内なら右から三好康児、久保、安部裕葵が有力だが、コパでの久保との相性を見ても、森保一監督は中島翔哉のOA招集を考えているはずだ。さらにサイドからの崩しを強調するなら相馬勇紀や好調横浜の原動力になっている遠藤渓太などオプションも少なくない。
 
 一方最前線は得点源として、オフ・ザ・ボールの駆け引きに長けた上田の株が急上昇した。ただしポストワークやフィニッシュの精度などに課題も残り、トゥーロン国際でアピールした旗手玲央と同じく大学生なので、五輪を託すには日常の環境が緩いのが気がかりだ。逆にこれから1年間で、Jクラブ側にも育成面での奮起を促したい。
 
 そしてそれはセンターバックにも通じることで、中山、町田浩樹、立田悠悟らに十分なメドが立たなければ、コパ同様に植田直通のOA招集案が浮上するかもしれない。
 
文●加部 究(スポーツライター)
 
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