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熊谷紗希が第2戦を前に感じ取った危機感。“逃げ腰”は選手ミーティングで払拭、イングランド戦も「前から行く!」

カテゴリ:日本代表

早草紀子

2019年06月19日

いきなりトップギアで仕掛ける強さを持つイングランド相手に、先手を取れるか?

スコットランド戦ではゴールのたびに、熊谷が仲間のもとへ駆け寄る場面が見られた。写真:早草紀子

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 最も印象に残ったのは最後の瞬間だ。アディショナルタイムの残り時間を気にするようレフリーにアピールしながらその瞬間を待っていた熊谷。待ち望んだ笛の音が鳴り響いたとき、彼女はようやく笑顔を見せた。力強く両手の拳を握り喜びをかみしめたあとは、周りの選手と文字通りのビッグスマイルで勝利を手放しで喜ぶ姿に、圧し掛かっていたプレッシャーの重さを感じずにはいられなかった。
 
 この1勝がもたらしたものは勝点3に止まらない。間違いなく、チームとして世界と戦う実感を初めて得た1試合になった。多少、見込み違いな星計算ではあったが、最終戦のイングランドとの直接対決でグループリーグ突破順位が決するというのは想定通り。すでに他グループの結果から決勝トーナメント進出は決定している日本とイングランドだが、当然目指すところは同じく首位通過だ。3月のShe believesCupでの対決は0-3で日本が完敗しているが、その際熊谷はゲームには出ていない。本大会を睨んでお互いに手の内は完全に見せてはいない状態であったが、この試合だけでも十分に世界ランキング3位の実力を見せつけられた。
 

 相手がランキング上位チームであろうと、“絶対”はない。幾度も下馬評を覆してきたのがなでしこジャパンだ。「立ち上がりから前から行きます!」熊谷はイングランド戦の入り方を迷うことなく力強く言い切った。いきなりトップギアで仕掛ける強さを持つイングランド相手に、先手を取れるのか。キックオフ直後のつば競り合いでどちらが優位に立てるかで、その後の展開が左右されるだろう。なでしこたちの立ち上がりの勢いがポイントになりそうだ。
 
取材・文●早草紀子
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