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「クラブ以上の存在? まず“ボール”に愛情を注がなければ…」バルサ番記者がクラブの現状に苦言【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2019年05月20日

補強に大金を投じても解決にはならない。

リバプール戦の第2レグはこのメッシも不発。この大エース頼みの状態からの脱却も課題のひとつだ。(C)Getty Images

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 しかし、練習場を「ヨハン・クライフ」と命名したり、「クラブを超えた存在」というスローガンをその真意を汲み取ることなくことさらアピールしたり、大規模な投資を回収し、高騰し続ける選手のサラリーや移籍金を支払うためにCL制覇をノルマに掲げたりと近年、経営陣が行なってきたことは、根っこの部分では一般の企業と何ら変わりはない。

 すなわち、ブランド価値を高めて収益アップにつなげたいという魂胆が丸出しだった。そこにはフットボールへの愛情や理解が不足していた。

 今回のリバプール戦の敗北を受けて、大物選手の移籍が取り沙汰されているが、たとえ大金を投じて彼らを獲得に成功しても、根本的な解決にはならないだろう。

 サッカークラブが一般の企業と一線を画すことは、資金力で上回るクラブを押しのけて決勝で顔を合わせるリバプールとトッテナムの快進撃が実証してもいる。ましてやバルサはボールプレーとともに成長を遂げてきた確固とした伝統と歴史がある。

 バルサがCL敗退ショックから立ち直るには、まずは“ボール”に愛情を注ぎ直すことから始めなければならない。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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