偉大な功労者がなぜ退団を余儀なくされたのか?
今年2月に33歳の誕生日を迎え、加齢による衰えが見え始めているのは確かだ。俊敏なFWに裏を取られるシーンが増え、空中戦では以前の絶対的な強さがなくなった。好不調の波も激しくなり、スランプに陥るとしばらく引きずることもあった。しかし、それでもその圧倒的な存在感は健在であり、今シーズンもDFリーダーとして堅守を支え続けた。
これほどの功労者が契約満了での退団の決断を余儀なくされるのは、ひとえに30歳以上の選手とは複数年契約を結ばないというクラブの方針が背景にあるからに他ならない。ファンの間では例外の適用を求める声も上がったが、クラブ側はその偉大な功績を認めながらも方針を変えることはなかった。
しかし記者会見でゴディンが吐露したのは、不平不満ではなく自らをトッププレーヤーへと育ててくれたクラブへの感謝の気持ちだった。
これほどの功労者が契約満了での退団の決断を余儀なくされるのは、ひとえに30歳以上の選手とは複数年契約を結ばないというクラブの方針が背景にあるからに他ならない。ファンの間では例外の適用を求める声も上がったが、クラブ側はその偉大な功績を認めながらも方針を変えることはなかった。
しかし記者会見でゴディンが吐露したのは、不平不満ではなく自らをトッププレーヤーへと育ててくれたクラブへの感謝の気持ちだった。
「アトレティコは本当に偉大なクラブだ。何千、何万、何十万というファンに支えられている。毎日、街で、練習場で、スタジアムで、温かい声援を受けてきた。スタジアム中のファンが名前を連呼してくれるんだ。こんなに美しいことはないよ。俺はアトレティコの全てが大好きだ。だからクラブが決めた方針についても敬意を持って従うまでさ」
昨夏のガビ(カタールのアル・サードへ移籍)に続いて、シメオネ・アトレティコを支えた重鎮がまたひとりクラブを去る。その魂のこもったプレーは、永遠にファンの記憶の中で生き続けることになるだろう。
文●ラディスラオ・ハビエル・モニーノ(エル・パイス紙アトレティコ番)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
昨夏のガビ(カタールのアル・サードへ移籍)に続いて、シメオネ・アトレティコを支えた重鎮がまたひとりクラブを去る。その魂のこもったプレーは、永遠にファンの記憶の中で生き続けることになるだろう。
文●ラディスラオ・ハビエル・モニーノ(エル・パイス紙アトレティコ番)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。