アジアカップを戦う「本番仕様」に近い23人。
吉田の代表辞退でアンカーとCBはどうなる?
10月1日のメンバー発表当初は、FC東京で不動のCBながら今回もMFとして招集された森重がアンカーの一番手と見られていた。しかし、10月4日に怪我で辞退したCBの吉田麻也に代わってMFの田口泰士が招集されたため、森重が最終ラインで起用される可能性が出てきた。
CBはこのほかに、水本裕貴と塩谷司、これも負傷で離脱した昌子源に代わって追加招集された鈴木大輔の3人。実績を重視するなら、少なくともどちらかの試合──押し込まれる展開が予想されるブラジル戦か――で、ワールドカップ経験者の森重がCBに入るのではないか。
そうなった場合、アンカーはアギーレ監督が「森重のライバル」と公言した細貝萌になるはずだ。追加招集の田口は名古屋で2ボランチの一角を担っているが、代表の4-3-3でアンカーをこなせるほどの守備力は残念ながらなさそうだ。持ち前のパスセンスを活かすなら、田口はインサイドハーフのほうが適任だ。
アギーレ監督が2連戦に求めるものとは?
9月の連戦を1分け1敗で終えたアギーレ監督が、現時点でなにより気にかけているのが結果。指揮官自身も、「(心配は)勝利がないことに尽きる。勝てばチーム全体が落ち着いて、より良いトレーニングができるようになるからだ」と語っている。
テスト色が強かった9月のメンバー(発表当初は鳥栖の坂井達弥はJ1の出場歴がわずか4試合、広島の皆川佑介はC契約だった)より、今回の23人はアジアカップを戦う「本番仕様」に近い。初招集の小林、塩谷、田口の3人も昨季から今季にかけてリーグ戦で確かな活躍を見せており、坂井や皆川よりも計算できる戦力と言えるだろう。
清武弘嗣、酒井宏樹(ともにハノーファー)の代表辞退、吉田麻也の怪我、代表スタッフとコミュニケーションを取りながら招集外となった内田篤人(シャルケ)の不在というエクスキューズがあるとはいえ、来年1月のアジアカップに弾みをつける意味でも今回の連戦で白星が欲しい。
文:白鳥和洋(週刊サッカーダイジェスト)
10月1日のメンバー発表当初は、FC東京で不動のCBながら今回もMFとして招集された森重がアンカーの一番手と見られていた。しかし、10月4日に怪我で辞退したCBの吉田麻也に代わってMFの田口泰士が招集されたため、森重が最終ラインで起用される可能性が出てきた。
CBはこのほかに、水本裕貴と塩谷司、これも負傷で離脱した昌子源に代わって追加招集された鈴木大輔の3人。実績を重視するなら、少なくともどちらかの試合──押し込まれる展開が予想されるブラジル戦か――で、ワールドカップ経験者の森重がCBに入るのではないか。
そうなった場合、アンカーはアギーレ監督が「森重のライバル」と公言した細貝萌になるはずだ。追加招集の田口は名古屋で2ボランチの一角を担っているが、代表の4-3-3でアンカーをこなせるほどの守備力は残念ながらなさそうだ。持ち前のパスセンスを活かすなら、田口はインサイドハーフのほうが適任だ。
アギーレ監督が2連戦に求めるものとは?
9月の連戦を1分け1敗で終えたアギーレ監督が、現時点でなにより気にかけているのが結果。指揮官自身も、「(心配は)勝利がないことに尽きる。勝てばチーム全体が落ち着いて、より良いトレーニングができるようになるからだ」と語っている。
テスト色が強かった9月のメンバー(発表当初は鳥栖の坂井達弥はJ1の出場歴がわずか4試合、広島の皆川佑介はC契約だった)より、今回の23人はアジアカップを戦う「本番仕様」に近い。初招集の小林、塩谷、田口の3人も昨季から今季にかけてリーグ戦で確かな活躍を見せており、坂井や皆川よりも計算できる戦力と言えるだろう。
清武弘嗣、酒井宏樹(ともにハノーファー)の代表辞退、吉田麻也の怪我、代表スタッフとコミュニケーションを取りながら招集外となった内田篤人(シャルケ)の不在というエクスキューズがあるとはいえ、来年1月のアジアカップに弾みをつける意味でも今回の連戦で白星が欲しい。
文:白鳥和洋(週刊サッカーダイジェスト)